約 3,703,659 件
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/56.html
クリフトとアリーナの想いは Part4.2 130 :煩悩神官が現れた!:2006/02/08(水) 09 13 57 ID BbU5nq1+0 クリフトの部屋の本から『ブロマイド』なるものが発見された。 そこに写っていたのは珍しくお姫様ちっくなアリーナだった。 まぁ、公式の場での格好だというのは確かにわかるんだけどよ。 だけど、俺、なんか釈然としないんだよな。 「なぁ、トルネコ、写真って真実を写すから『写真』って言うんじゃないのか?」 仲間内で一番道具に詳しいトルネコに尋ねてみた。 トルネコはそろばんを弾きながら、首肯した。 「そうですね。写真というのは、カメラを用いて物体の像をフィルムに写し取って それを感光して現像処理して陰画を・・・」 「いや、説明されても、俺、わかんねーから。ようするに、ありのままの姿が 写るってことでいいんだな」 「まぁ、そうですね。もともとカメラ自体が異世界のものらしくて、未だその仕組みははっきりとわかっていないんですけどね。怪しげなダンジョンでしか取れないから、お持ちの方も少ないですし」 そこで言葉を切ったトルネコは、俺を見るとにやりと笑った。 「ははぁ、もしかしてクリフト君の持っていたブロマイドに違和感を持ったんでしょう?」 ひとのいい親父の顔をしているくせに、妙に鋭い。 俺が頷くと、トルネコはそろばんを横によけ、今度はなにやら道具箱をあさりだした。 「あれは多分、『念写』によるものだと思いますよ」 「『念写』?」 「えぇ、そうです。念写というのはですね。心に思念した内容をフィルムに写しとる ことをいうのですがね、この場合、真実の姿をうつすというよりは、その念者の思い描いた像が現れるんですよ。しかも後からこっそり自分が撮りたかった場面を写し出すことが 可能なわけですから、一番おいしーところが手に入るわけで。高度になると妄想・・・想像だけで像を結ぶことも出来るようですよ」 「へぇ~、なぁ、それって誰でもできるん?」 出来るなら俺もあいつの・・・。 そんな思考を読んだのか、トルネコは豪快に笑った。 「どうでしょうね。念写はありえないほどの『煩悩』と信じられないほどの『集中力』が必要だそうですから。下手をすれば一日がかりですよ。ソロ君、そんなに集中力持ちますか?」 「げー、ムリムリ」 そんなにたいへんなのかよ。 「でしょうねぇ。あれが出来るのは世界でもほとんどいないでしょうね」 実はクリフトってすげーヤツなのかも。俺、マジそんけーする。 でも、これであのブロマイドの違和感のわけ、判った。 大きく胸の開いたドレス。そこから覗く大きな胸。くっきりとした谷間。 普通のカメラマンが普通に写したら、ああなるか?よーするに、クリフトの目にはアリーナが、“ああ”映っているわけか。 あの角度で写せるかよ? 王女じゃなくったって写させてくれねーぜ。ましてやあのアリーナから隠し撮りできるわけねぇって。 ありえねぇ、ぜってー、ありえねぇ! 第一、アリーナってどっちかっていうと貧乳じゃねーか!!ぜってーあれは念写だ! 「ねぇ、ソロ君、ひとつ実験をしてみましょうか」 トルネコがなにやらピンク色の物体を手にしながら、いたずらっぽく笑っている。 その物体を見て、俺もにやりと笑う。 「ぜってー、来るって」 「でしょうね」 数時間後、クリフトがトルネコに声をかけていた。 「トルネコさん、カメラってお持ちですか?もしくはこのあたりでカメラをお持ちの方をご存じないですか?」 「・・・今度は、アリーナのレオタード姿の写真が見られるかもな。」
https://w.atwiki.jp/mochewiki/pages/2349.html
《トリックスター・ライトアリーナ》 フィールド魔法 このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。 ①:自分が「トリックスター」モンスターをリンク召喚した場合、 その素材とした自分の墓地の「トリックスター」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。 ②:1ターンに1度、相手の魔法&罠ゾーンにセットされたカード1枚を対象として発動できる。 このカードが存在する限り、セットされたそのカードはエンドフェイズまで発動できず、 相手はエンドフェイズにそのカードを発動するか、手札に戻さなければならない。 ③:1ターンに1度、自分の「トリックスター」リンクモンスターが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。 その戦闘で発生する戦闘ダメージは0になり、そのダメージの元々の数値分だけ自分のLPを回復する。 使用キャラクター 財前葵(ブルーエンジェル) タグ一覧 トリックスター フィールド魔法 魔法カード コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/445.html
【クリアリ】クリフトとアリーナの想いは Part13【アリクリ】 97 名前 ヴァルプルギスの夜(後編)1/2 Mail sage 投稿日 2013/05/21(火) 23 54 56.01 ID Jm4JkLt40 「クリフト、あの…… 」 「食べる訳ないでしょう。黄泉の食べ物などを」 (そして貴女を残していけるものですか) 苦笑いを浮かべたクリフトの手から零れ落ち転がったのは、先程持っていたドライフルーツとすり替え食べたと思わせた柘榴だった。 「良かった……、もうダメかと思った」 「申し訳ありません。ご心配をかけまして」 少し鼻声でアリーナはそういうとギュッとクリフトを抱きしめた。そのアリーナをクリフトは微笑みながら愛おしむように抱き締め返した。 「お父さん、お母さん、お迎えが来ましたので、お暇させて頂きます」 「戻っても貴方は、叶うか分からない願いの為に茨の道を突き進まなければならないのですよ。これからも――」 クリフトは母の言葉に頭をゆっくり左右に振った。 「茨の道と言われても選びます。たとえ人から報われていないと言われても……、真っ直ぐその道を歩んで行くそれが私の選んだ道。そしてそれを邪魔する権利は血の繋がっているとは言えども貴方方にありません。そして私には――」 (姫様がいます) 心の中で愛しい人を呼びながら、優しく微笑んだ。 「お前の負けだ。もうクリフトは私達が知っている子供ではない。強く逞しい若者になっている。もう干渉すべきではない」 「貴方」 「最期にクリフト、お前の成長した力を見せておくれ」 青い髪の男女は寂しげにクリフトの方を向いて微笑んだ。 「はい。この世に生を受けさせて頂き感謝しております。思いもよらず逢えて嬉しかったです。そして永遠にさようならです。不出来な息子で心配でしょうが、お還り下さい。私には支えてくれる大切な人がいます」 「クリフト……」 幾分か抱きしめられた腕に力が入った事に気がついたアリーナはクリフト名を小さく呼んだ。 「ザラキ(永遠の住処へお帰り下さい)」 いつもとは違う震えた声で唱えられた呪文はクリフトの心情を表しているかのようだった。 「逝ったの」 「はい」 「そう」 音がない世界に、二人の静かな声だけが響いた。 「クリフトごめんなさい」 「姫様がどうして謝罪されるのですか」 「だって……」 (クリフトにこの道を選ばせたのは私。そしてクリフトのお父様とお母様にこのような事を起こさせてしまったのも、そしてこんな寂しげな表情でお別れをさせたのは私のせい) 全ての言葉は口にせず、アリーナはただクリフトの法衣に顔を埋めた。 「いいんですよ。姫様が御心を痛める事ではありません。これは私が全て選んだ事。姫様と私が、どのような事になっても、どのような形になっても私の心と体は姫様の元に」 クリフトの指がアリーナの髪を優しくゆっくりすいた。その心地良さを無償の愛で与えてくれるクリフトをアリーナは心を痛めながらも手放したくなかった。 「姫様……、戻る方法を考えませんと」 「それは大丈夫よ。貴方が作ったサシャが、ブライを……、みんなを導いてくれるわ。私のように。だから」 「だから? 」 「みんなが来るまで、こうしていてくれる。クリフトがまた闇に消えてしまわないように、そして私が闇の中に迷い込まないように」 「分かりました、姫様」 朝日が二人を照らし出した。 「夜が明ける」 そうしてヴァルプルギスの夜は明けたのだった。
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/139.html
クリフトのアリーナへの想いはPart5 556 :【仲直り】1/2 ◆cbox66Yxk6 :2006/07/05(水) 10 56 38 ID bEx0EcEk0 ―――――いつも仲良しな二人が喧嘩をした。 そんな報がサントハイム城を駆け巡ったものの、城の者たちは「すぐに仲直りするだろう」と笑って流した。しかし、数日の後には問題が深刻化し、大臣が胃薬を片手に彼らに近しい者のもとへ駆け込むこととなる。 「お願いです。何とかしてください!!」 数時間後、王の執務室にブライとクリフトが現れた。 執務室の中にはアリーナとサントハイム王。 アリーナは腕組をして、サントハイム王は溜息をついて彼らを出迎えた。 大臣が胃薬を持って駆け込んできたとき、彼らはのんびりとお茶の時間を愉しんでいた。 忙しい日々の幸福なひと時を邪魔されたふたりは渋い顔をしたものの、サントハイム一大事とあっては動かざるを得ない。 いい歳して周りまで巻き込んで喧嘩するとは、と溜息を覚えたが、彼らの意地っ張りな性格を思えば、これ以上悪化する前に手を打つしかなかった。 ふたりはおのおの説得すべき相手のもとを訪れ、そして再三の説得の上、漸く二人を対面させることが出来たのである。それに費やされた時間はもちろん彼らの休憩時間だったわけで。 往生際悪く、この期に及んで意地を張り通す二人に、説得組のふたりは顔を見合わせて、同時に溜息をついた。その溜息に気づいた二人が居心地悪そうに身動ぎした。そして気まずげに喧嘩相手に視線を送ると、おずおずと口を開いた。 「・・・・・・あの・・・」 「うっ・・・・・・・」 再び押し黙ってしまった二人を見て説得組のふたりも遂に切れた。 「お父様!!」 「ブライ様!!」 「「『ごめんなさい』は?」」 そう、喧嘩をしていたのはサントハイム王とブライ。ちなみに喧嘩の理由は、王がブライの大切にしていた『梅昆布茶』を無断で飲み、それに怒ったブライが王秘蔵の『塩せんべい』をやけ食いしたことに端を発す。 これが一介の人間のすることなら、何も仲裁役などいらないであろう。 しかし悲しいかな、サントハイム王とブライは王国にとって最重要人物であり、それ故、王とブライの不仲はサントハイムの政治の中枢を直撃し、非常に厄介な事態を引き起こしていたのだ。 ふたりっきりの甘いティータイムを愉しんでいたアリーナとクリフトは、非常に機嫌が悪かった。 アリーナは腕組みをしながら父王を睨んでいたし、クリフトはいつもどおりの穏やかな笑顔を口元に浮かべていたものの、目は笑っていなかった。 アリーナとクリフトの剣幕に押されたのか、王とブライが同時に小さな声で呟いた。 「「ゴメンナサイ」」 仲良きことは美しき哉。 サントハイムを震撼させた世紀の大喧嘩はこうしてあっさりと幕を下ろした。 (終)
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/66.html
クリフトとアリーナの想いは Part4.2 388 :ぱふぱふ屋の店長 ◆YdWRYb4NOY :2006/03/01(水) 23 02 50 ID /EKmUyNy0 コホン、皆の者元気に過ごしておるかの?ワシはサントハイム王国の宮廷魔法使い、ブライじゃよ。 はあ、今日は本当に忙しい一日じゃったわい。何が忙しかったかって?よくぞ聞いてくれたのう。 実はな、我が国の王女、アリーナ姫様の結婚式が行われたんじゃよ。いや、ほんにめでたいことじゃ。 国内外からの貴賓や一般の国民がこぞってお祝いに駆けつけてくれたんでな、 城の周辺はかつてない賑やかさじゃった。もちろん、姫様やワシと共に戦ったかつての仲間らも言うに及ばずじゃ。 遠路はるばるご苦労じゃったのう。ん?誰か一人足りないとな?ああ、青二才の神官クリフトのことですかな。 あのアホタレめが。…まんまと姫様の婿に納まりおって。ふん、うまくやりおったわい。 しかしのう、ここまでくるのに順風満帆…いうわけにはいかなかったんじゃ。 なにせ貴族や議会の一部からは、民間人の聖職者であり、しかも姫様の臣下という立場であるあやつと姫様との結婚に疑問の声が絶えず、物議をかもしたこともしばしばじゃったからのう。それをあっさりと払拭したのは、 まあ、あやつのこれまでの功績と姫様の強固なご意志もあったんじゃが、何よりも「互いに想いあう二人を身分の差という理由だけで引き裂くとは何事だ」という我が国民の強い声があったからじゃよ。 どこからあの二人の恋仲が知れ渡ったのかは定かではないんじゃが、やがてそれは国中をあげての運動にまで発展し、 もはや国王陛下や反対派の者らもそれを無視することはできなくなったんじゃな。 民の力は、時に為政者のそれを凌ぐと言われておる。陛下も結局は認めざるを得なくなったからのう。 というわけで、二人は今日、晴れて慶びの日を迎えることができたわけじゃよ。 姫様は亡き妃殿下の形見であられるウェディングドレスをお召しになり、その面差しはかつての妃殿下がいらっしゃるのではないかと目を疑ったほどじゃ。昔を思い出すのう。あやつもあやつで厳かな儀式用の法衣を着ておったんでな、いつもよりは凛々しく見えたのう。ワシに叱られて半泣きになっていた頃が昨日のようじゃわい。 あんなお幸せそうな姫様のお姿を拝見できて、ワシも思い残すことは…なんてしおらしいことを言うと思ったかの? お主らは甘いのう。お世継ぎが誕生し、健やかにご成長されるまでは、たとえ死神がワシの前に現れてもこの杖一つで追い返してやるつもりじゃよ、ほっほっほ。 まあともかく、無事に式も終わってほっとしたわい。 ふう、もう夜もすっかり更けたのう。そろそろワシも休むとするかの… 「はあーっ、疲れたぁ。結婚式がこんなに大変だったなんて…もうこりごりだわぁ。」 今日から二人の寝室となった二階の部屋で、アリーナ姫は宝冠を外し、結い上げた髪をほどきました。 「姫様、普通結婚式は一度きりしか行いませんが。それにしても、ずいぶんお疲れのようですね。」 「だって仕方ないじゃない。ドレスなんてめったに着ないから歩きにくいなんのって…」 アリーナ姫は背中のコルセットを緩めて寝室のベッドに腰をかけると、大きなため息をつきました。 法衣の上衣を脱いで姫の肩にそっとかけたクリフトが隣に座ります。 「そうですね。私も気が気じゃありませんでしたよ、姫様がドレスの裾を踏んでしまわれないかと。 そのせいで最初のリハーサルでは三度、その次でも二度転倒されましたからね。」 「…ちょっと、失礼ね。私最初のでは二回しか転んでないわよ!」 「あはは、ちゃんと覚えてらっしゃるなんて、さすが姫様ですね。」 ふくれっ面でこちらを睨む姫をよそに、クリフトは思わず吹き出してしまいました。 「姫様、か。」 「どうかなさいましたか?」 アリーナ姫はまた一つため息をつくと、クリフトの肩に頭をつけました。彼は姫の手を取り、そっと握ります。 「ねえ、クリフト。私たちって…結婚したのよね?」 「はい、そうです。」 「私たち今日から夫婦なのよね?」 「そういうことになりますね。」 「だったら私のこと『姫様』って呼ぶのはおかしいんじゃない?うん、絶対不自然だと思うわ! だからこれからは名前だけで呼んでくれなきゃだめよ、いいわね?」 「ええっ!?な、名前だけで…ですか?」 これにはクリフトも驚いてしまいました。まあ、ある意味当然と言えば当然でしょう。 何せ今まで敬称をつけて呼ぶのが、彼にとって当たり前の世界でしたから。 「し、しかしですね、まだ心の準備が…し、しかも呼び捨てだなんて。ああっ、そんな…」 「あっそう、わかったわよ。こうなったら、呼んでくれるまで絶対口聞いてあげないもん!」 アリーナ姫は顔をしかめてぷいっと横を向くと、クリフトの上衣を彼に突き返し、 隣のベッドで寝転んでしまいました。 「そ、そんな、姫様ぁ…」 姫はつーんとしたまま寝返りどころか、こちらを見ようともしません。 (確かに姫様のおっしゃることは正論だ。それに私も夫という立場上、いつまでも『姫様』と お呼びするわけにもいかないだろう。これもいい機会なのかもしれない。そう考えよう…) 少しの間悩んでいたクリフトが、閉じていた目を開くと立ち上がり、ゆっくりとアリーナ姫の方に近づきます。 深呼吸を二~三度繰り返すと、勇気を出して愛しい女性の名を呼ぶのでした。 「…アリーナ」 「ごめん、聞こえなかったわ。もう一回言ってくれる?」 どう考えてもわざとにしか思えませんでしたが、彼は残りわずかの勇気を振り絞り、 もう一度口に出してみました。 「…アリーナ……って、もう勘弁して下さい!心臓が爆発してしまいます!!」 アリーナ姫は起き上がると、彼の胸に飛び込んできました。おかげでクリフトは顔どころか耳まで真っ赤になっています。 「嬉しい!やっと言ってくれたわね、クリフト。私のこと名前だけで呼んでいいのは… 亡きお母様と、お父様と…あなたの三人だけなんだから。」 「では、ご家族以外では…私が初めてになるんですね。それは光栄です。」 二人はしばらく見つめあった後、互いの唇にそっと触れます。クリフトは肩にかかった姫の長い髪を後ろにはらい、右手で背中のドレスのボタンを外し始めました。背中から覗かせる 白い肌と肩のラインが、彼には何よりもまぶしく感じます。そのままの姿勢でゆっくりとベッドに寝かせ、 何度も唇を重ねあう二人。ためらいから吹っ切れるようにクリフトの唇がアリーナ姫の唇から離れ、 首筋からうなじへと伝わります。 しかし彼は気づいてしまいました。姫の両手が震えながらシーツをしっかりと握り締めていたのと、 どうしたらよいのかわからない、何とも言えない困惑した表情を。 ふとクリフトは、初めてアリーナ姫の唇に触れた時のことを思い出していました。嫌悪感とは明らかに異なるものの、戸惑いに満ちた複雑な感情。その時の様子は今でも目にしっかりと焼きついています。 彼は聖職者であり、恋愛の経験こそほとんどありませんが、救いを求める人々の悩みの中には恋愛や結婚に関するものも多々あり、また一般の社会ですから、それなりの情報もいやおうなしに耳に入ります。 しかし、王室という特別な環境で育った姫は、当然ながらそんなものからは一切遮断されてしまいます。 多くの王子や姫君、そして他の王族や貴族たちは恋愛の一つもせぬまま妃を娶り、また嫁いでいくのが昔からの慣わしでした。彼女のように自分の愛する者と添い遂げ、しかもその相手が自分の臣下であった者となれば、極めてまれな事例と言えるでしょう。 クリフトはゆっくりと起き上がり、アリーナ姫も上半身を起こしました。しかし、さっきまであんなに明るく無邪気だった表情は曇り、目を合わせようともしません。彼はドレスの背中のボタンを元に戻し、こう言いました。 「…嫌な時は『いやだ』とはっきりおっしゃってよろしいんですよ。無理はなさらないで下さい。」 「でも…」 「あせる必要はございません。今はこうして私のそばにいらっしゃるではありませんか。今はそれで十分です。 こう見えても私、待つのと辛抱するのは昔から得意ですしね。」 クリフトはアリーナ姫の髪を撫で、肩をそっと抱き寄せました。彼の最後の台詞にくすっと笑った姫はさっきまでの震えもなく、その表情には安堵が見られます。 「ごめんね、怖いんじゃなかったの。でも身体が勝手に震えてしまって…ありがとうクリフト、愛しているわ。」 アリーナ姫は小さく頷きましたが、彼は首を横に振って頭を下げました。 「謝らなければならないのは私の方です。今になって思えば、自分の思いを遂げることしか考えていなかった気がします。どうか私をお許し下さい。私も…愛しています。」 「さあ夜も遅いですし、もう休みましょうか。」 すっと立ち上がって隣のベッドに移ろうとするクリフトの腕を、アリーナ姫が引っ張ります。 「待って、クリフト。私、ここでいい。あなたのそばがいいの。」 「ですが…大丈夫ですか?」 「心配いらないわ、私はもう大丈夫。だからお願い、離れないで。」 それからどのくらいの時間がたったでしょう。気がつくと、自分の隣で寝息を立てていたアリーナ姫が目を覚ましていました。 「おはようございます、よくお休みでしたね。」 「ん…もう起きてたの?早いわね。あーあ、今日からまた窮屈な毎日かあ。ほんと、うんざりだわ。」 「だったら…しばらく二人で旅に出てみませんか?」 「旅に?」 「ええ、以前大聖堂内の書物を読んだのですが…とある世界には、結婚したばかりの男女が二人だけで旅を楽しむ風習があるとか。私たちもそれにあやかってみませんか? それに、これから私たちは立場上、お城から自由に外出することは以前より難しくなるでしょう。 今こそ好機かと思われますが。」 「あっ、それ面白そう!行きたいなあ。」 アリーナ姫は旅と聞いて、瞳を輝かせます。しかし窓をちらりと見ると、東の空が明るくなり始めていました。もう夜明けが近づいているのです。 「あまり時間がありませんね。すぐに支度できますか?」 「何とかするわ、あなたも手伝ってね。」 二人は大急ぎで最小限の荷物をまとめ、服も着替えました。ドレスから旅人の服に着替える姫の姿が偶然目に入ってしまい、 クリフトは思わず目隠しをします。 「見てません、見てません、私何も見てませんからっ」 「クリフトったら、一人で何ぶつぶつ言ってんの?さあ出発よ。あそこから出ましょ!」 アリーナ姫は部屋の西にある窓を指差します。 「…まさか、窓から出られるのですか?」 「そうよ。私たちの旅はここから始まったじゃない!だからここから出るの。」 「わ、私は裏門からで結構です…では失礼を…」 青ざめた顔でドアの方に逃げようとするクリフトを姫は軽々と抱えて窓まで連行していくと、 カーテンを縛って作った脱出用のロープを握らせました。 「ほら、さっさと行ってよ。後がつかえてるんだから。」 「下さえ見なければ…大丈夫、大丈夫ですよね…ううっ」 震えながら慎重に下りるクリフトを見届けた後、アリーナ姫は軽やかに裏庭へ降り立ちます。 どちらかともなく手を繋ぎ合い、見張りの目をかわして城の外へ出た二人の姿が消えていく頃、 ゆっくりと朝日が昇っていくのでした。 朝になって、二人が失踪したことが城中に知れ渡りました。お昼過ぎにはすでにサランの町にも広まっています。国中にこの話が伝わるのも時間の問題でしょう。 しかし、人々はそれほど驚くこともなく、二人が自分の町や村を訪れるのではないかと、 むしろわくわくしていたくらいです。 かつての仲間たちも、二人の旅の無事を祈りつつ、それぞれの暮らす場所に戻るのでした。 ブライは大聖堂の書庫で失踪のことが書かれた記事を読みながら、一人つぶやいています。 「あのアホタレめが。前回とは状況が違うんじゃぞ。 お忍びの旅などできるわけがなかろうが。まあ町や村の者に見つかって、歓迎と称して もみくちゃにされるが関の山じゃ。ふん、ワシの知ったことではないがの。 クリフトめ、せいぜい覚悟しておれ。帰ってきたら、たっぷり絞ってこき使ってやるわい!ほっほっほ。」
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/398.html
クリフトのアリーナの想いはPart12 435 名前 我が女神 1 Mail sage 投稿日 2011/10/22(土) 08 53 21.73 ID kQSjYgH30 …実は、以前から気になってはいた…。 俺は目の前で着替えているクリフトの胸元を、それとなく見つめる。 あの痛々しい…あれは多分火傷の痕、あれは一体… そんなに新しい傷ではない。俺と出会う前、いやアリーナにつき合わされて旅立つことになる前に負ったものであることはまず間違いないだろう。 けど、神官なんか名乗ってて戦いとは縁遠い存在だったであろうクリフトが、何だってあんな派手な火傷を…じろじろ見ちゃ悪いけど、やっぱり気になるな…。 「…何か?」 寝巻きに着替え終えたクリフトがこっちを向く。 「あ、いや…」 俺は視線をそらした。そしてそれでもまだ何か言いたげな顔のクリフトに 「俺やライアンさんとついてる筋肉の質が違うっていうのかな、しなやか…っていうか、柔らかい…っていうか、そんな感じだなって…」 と言ってみる。 「そうですかね…」 「でも顔は綺麗なんだよね」 「そうですか?」 「…俺ちょっと誘惑してみたいかも…」 自分にしてみてもたちの悪い冗談、そんな言葉を俺は吐いてみる。 お戯れを、そんな言葉がすぐ返ってくると思った…が、クリフトは不意ににやりと笑って 「実は…」 と、妙に妖しげというか挑発的な視線を俺に投げてくる。 「は?」 「その言葉を待っておりました」 「…は…?」 「神学校は、完全寄宿制の男子校といったところでしてね…」 「……は……?」 ぞわっ。不意に背筋に何とも言えない悪寒が走る。 「…私もそこに6年おりましたから…その手のことはひととおり仕込まれているのですよ…」 じ、自分で言い出した冗談とはいえ…まさか真に受けて…というか、クリフトはアリーナ一択じゃなかったの…? 「そうですね、いかがです、今晩あたり…」 妖しげで挑発的な視線を投げかけながらじりっと迫ってくるクリフトに、俺は身の危険を感じて思わず後ずさる。あ、アリーナ恋しさが高じてついに壊れたか、クリフト…。 …アリーナの可愛らしい顔が頭をよぎる。お、俺真剣にアリーナに助け求めに行こうかな…。 後ろ手にドアノブを握る俺の肩に、クリフトの手がかかる。 「満足していただけると思いますが…?」 クリフトの端正な顔が近づいてくる…ちょ、アリーナ助けて…! 額をぶつけられ、その鼻先が俺の鼻先をこする。 うわ、こういう時に限ってドアノブがうまく回せなかったりするんだよね、というか、ここで誰かがドア開けてきたらそれはそれでやばい展開だ、自分で言い出した冗談が発端とはいえ、俺どうしよう…。 …クリフトが手を握ってきて…どれだけそうしていたか……突然吹き出した。 「…え?」 「…ごめんなさい」 クリフトがくすくす笑いつつ、俺からその身を離す。 「冗談ですよ」 「…ほんと?」 「試してみます?」 「冗談きついって!本気で驚いたろ!」 脱力して俺はドアの前にへたり込んで、それでも笑い出してしまった。 「お願いだから柄に合わないことはやめろよな!」 「すいません、ちょっとやってみたくなりまして」 …でもその笑顔は本当に綺麗だったりする。女性に例えるならアリーナみたいな可愛い系やマーニャみたいな妖艶系とは違う、どちらかというと正統派美人というか何というか…あえて言うならミネアさんが一番近いかな…。 「何か…」 笑い疲れたらしいクリフトが、床に座り込んで俺を見つめてくる。 「でもお世辞抜きで綺麗な顔してるよね」 「そう…ですかね。顔を褒められてもあまり…」 クリフトが頬に手を当てて考え込んだ。そして 「今でこそこのようななりですが、子供の頃は母そっくりの女顔で…それが幼心に嫌でしたね…」 と呟く。 「へえ」 改めてクリフトを見つめる。言われてみれば精悍で凛々しい中に、ほんのり女性っぽい面影もあるような…。 「お母さん綺麗だろうね」 「姫からは…よく、お世辞でしょうが、お綺麗で素敵なお母様と言われていますね」 「だろうね」 多分、それはお世辞でも何でもないだろう。子供の頃のクリフトの顔、ちょっと見てみたかったりするな…。 「変な話だけどさ…」 「はい?」 「もてたんじゃない?」 「どなたに…」 「気持ち悪い話だけど、神学校にいた時…そんな綺麗な顔してるし、あんな冗談しれっとやってのけるし…」 「…もてる…」 クリフトがまた考え込んで…苦笑して首を横に振った。そして 「むしろ嫌われていましたか…」 と呟く。 「嫌われてた?」 「ええ…」 「クリフトが?」 「生意気な子供でしたのでね…」 「そういえばえらい飛び級で神学校に入ったとかって…」 「普通に勉強して15とか6、早くても13ぐらい…そこに10歳などという歳で入学を決めましたので、神童だの何年に一度の逸材だの何だのと周囲にもてはやされて…今思い出してみても、天狗になっておりましたね。生意気 そのものだったのではと思っております」 「10歳でそんなに言われちゃ天狗にもなるってもんだよね…」 「まあ…入ってどれぐらいか経って、したたかに鼻をへし折られて目が覚めましたがね」 無意識にだろうか、クリフトがふっと胸元の、火傷の痕があるであろう辺りに手をやって呟く…それでふと俺の中で「鼻をへし折られた」と「火傷」がつながってくる。 「鼻をへし折られた…って…それって…その火傷のこと?」 俺は言葉をなるべく選びながら押し出す。 「火傷…」 クリフトが反射的にといった風情で呟いて…しばらく考え込んで、やがて、小さくうなずいた。 「やっぱり…ずっと気になってた。すごい火傷だよね。よく助かった…っていうか…」 「ホイミごときでは歯が立たない火傷でした…あと少ししかるべき手当てが遅かったら命に関わった旨を後で聞かされております」 「アリーナはその傷知ってるの?」 「ご存知ですよ。ミントスで私が倒れた時に、体を拭いてくださろうとして…その時に…命に関わる怪我だったということだけは伏せてありますが…」 「言えないよね…何でそんな怪我したか…訊いていい?」 「…嫌われておりましたのでね、言ってみれば…苛めですよ。私の態度がよっぽど鼻についたのであろう一部の先輩に、風呂場で熱湯をかけられましてね…」 苛め…。 息を呑む。 「姫にミントスで白状させられていなければ、ごまかしていたところです。お恥ずかしい話ですのでね…」 クリフトが小さく、重く、ため息をつく。 「ひどい目に遭ってきたんだ…」 「私など全然…自業自得な一面もありますからね。子供なりに謙虚に振る舞えばそのような目にも…」 「どうだろうね、そういう手合いって、謙虚に振る舞ったら振る舞ったで、子供らしくなくて可愛くないとかっていちゃもんつけてきそうじゃない?」 「どうでしょう、もう、今となっては…知るよしもありませんし、知る気もありません」 クリフトはかぶりを振ると 「ただ…神学校などという場所に身を置きながら、私なりに悩んではおりましたね。私は神に背かれているのか、どうなのかと…」 と呟く。 「聖職者目指してながら神に背かれてるかもしれないと思うってつらくない?」 「まあ…つらいと言ってもね、アレン殿ほどではありませんよ…」 クリフトはそう言うけれどどうだろう。俺も神に背かれていると思ったくちだけど、クリフトにとっての「神」と、俺のそれは重みが違うのではないだろうか。クリフトから「神」を取ったら…一体何が…。 「何が足りない、どこがよくないとずっと悩んでいるうちに、もう往診の必要がなくなって、自分で医者のもとに赴くことができるようになった頃でしょうかね、何をお思いになったのか突然姫が手紙をくださったのです。短 いですが、私を気遣う手紙を…無理しないで、頑張り過ぎるな…そのような旨でしたか…」 …アリーナ。 「その時に居直れましたかね…たとえ神に背かれても、私には女神がいると」 アリーナがその台詞聞いたら何て言うかね。喜ぶか…いや、彼女ならむしろ照れて、馬鹿神官のひとことも投げつけるか。 「彼らが神ならこちらは女神…そう思ったらふっ切れたといいますか、脱落して惨めな姿は見せられない、神官を名乗れる身の上でお仕えさせていただこうと居直れましてね…返事を出すために医者の帰りに絵葉書を買ったの ですが、その時の夕焼けがとても綺麗でしてね、このような夕焼けを今度はあの方と一緒に見ようと…」 クリフトがその時のことを思い出したのか微笑んだ。穏やかな、いい笑顔だ。 「今、見てる?」 「今ですか…見て…いるかもしれませんね…」 「…いてっ!」 不意にドアが開いて、俺は頭をしたたかに打つ。 「なあんでそんなとこ座ってんのよおアレン、ぶつけちゃったじゃない。あたしのせいじゃないわよ」 …これが女神ってか…今日もしっかり泥酔して…どんだけマーニャに飲まされたんだかね…せっかくいい話になってきたってのに…。 「何しに来たの…」 「はいっ」 ぶどう酒が三分の一ほど入った瓶を押しつけられる。 「俺たちに飲めっての?」 「あたしももうだめだし、マーニャも潰れちゃったしね」 「明日マーニャともどもこき使ってやるかんな、覚悟しとけよ」 「しーらないっと」 アリーナがふくれっ面でそっぽを向いた。 …視界の端でクリフトが頭を抱えている。 「クリフト…」 俺は横目でクリフトをながめやる。 「はい…」 「アリーナに何か言ってやったら…?」 「諦めました…」 「何ふたりでごちゃごちゃ話してんのよ」 「いいじゃんか別に。女性陣に女の子同士でしかできない話があるように、こっちにだってそれなりに男同士でしかできない話ってのがあんの」 「ま、仲がいいのはいいんだけどね。アレンとクリフトが仲良くしてるの見てると、あたしも嬉しいよ」 アリーナがクリフトと俺を見比べて、不意にいたずらっぽい笑顔を見せた。酔っぱらっててもそこはそれ、クリフトとは系統の違う明るいいい笑顔だ。 「ご機嫌なのはいいけど…」 「たまにはつき合いなさいってマーニャが言ってたよ」 アリーナがいたずらっぽい笑顔を崩さぬまま、じゃあね、おやすみなさいと去っていく。 「クリフト…」 俺は呆れてため息をつく。 「また醜態を…」 「あれがクリフトの女神…?」 「酒の神というのもおりますのでね…」 「酒の女神ってか…ところで女神云々の話は聞かれてたと思う…?」 「お聞きになっていたところで、明日の朝にはお忘れなのではありますまいか…」 「だろうね…」 俺はコップを二個出してきて、瓶の中身を半分ずつあける。 「…飲もうか…」 「いただきます…でもこんなに大丈夫かな…」 …とりあえず、何にかわからないけれど、俺たちは乾杯する…。 …もともと下戸だとは言ってたけど…確か、儀式的に酒に口をつける機会ぐらいはあるようなこと言ってたよね…まだ少し残ってるってのに…しょうがない、これは俺があけるか…しかし明日はちょっと考えなきゃな…。 俺は、くらくらしてきたと言い出して一足先にベッドに入ってしまったクリフトをながめやってため息をつく。 女神か…女神に仕えるために神官にね…。 クリフトがアリーナにやたらキスをするのは、神官として女神にキスをする…そういう感覚なんだろうかね…それなら何となく理解できなくはないけど…それでも…。 「女神」か…。 そう呼べる存在が…俺には…。 羽根帽子をかぶって明るく笑っていた、あのまぶしい笑顔が脳裏をよぎる…。
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/183.html
クリフトとアリーナの想いはPart7 50 :でり子 ◆I4yYouOL42 :2007/03/09(金) 06 01 43 ID VXyJBjm80 姫様に仕官するようになった 6歳の時すでに運動神経で叶わなかった。子供心に、悔しかった。 14歳になって、身体つきはぱっと見、私が勝ってるように見えたのに 1対1で戦えば、勝敗は国中の人が一斉に私ではないと声を揃えるだろう。 無論、私もそう思った。 17歳で、私はやっと姫様への思いに気付いた。遅すぎだ。 そして、身分をひどく呪った。他所の国の王子が、羨ましかった。 19歳。姫様は城を飛び出した。 逃がしてなるものかと。 離れてなるものかと。 陛下の命令以前に、本能が私の足を動かしていた。 追いかけることしか出来ない。 身を案ずる事しか出来ない。 もしも貴方が私に何かを望まれても それを叶えて差し上げる力は、 この私には無かった。 『Innocent Sinner 穢れなき罪人』 「いよいよ明日かあ…なんか、憂鬱。あ、これってマリッジブルーってヤツなのかしら」 「憂さ晴らしに壁を壊したりはしないようにお願いしますぞ、姫様」 「やだ、もうそんなことしないわよ」 嫁の貰い手がいなくなる、と教育係だったブライは口癖のように言っていたが 世界を救った勇者一行のうちの一人であり、サントハイム城の姫君という事、 お転婆な性格に目を瞑れば、容姿端麗の美女であるアリーナだ。 成人を迎えた途端、たちまち世界中から后にと無数の申し込みがきた。 一人娘であるが故、サントハイム王は散々迷ったが、 結局武術に長けると言われているブランカ国の王子の申し出を承った。 アリーナは明日、結婚する。 城中、結婚の準備で皆忙しく動き回っていた。 アリーナ姫の幼少時より仕官している、幼馴染の神官クリフトは とうとう、十数年越しの想いを伝えられず、早く時間が過ぎるようにと 人一倍忙しく作業をしていた。 「ブライ、あたし皆に挨拶してくるね」 「いってらっしゃいませ」 アリーナは、迷うことなく向かった。 恐らく、二人っきりで話せるのはこれが最後だ。 「クリフト」 「姫様」 教会の本棚の聖書を新調し、整理していたクリフトは、足音と声に気付き彼女の代名詞を口にする。 叶わない恋を抱く片思いの相手。しかも明日、他の国に嫁ぐ身の女だ。 出来るだけその美しい姿を見ないようにと、わざとらしくテキパキ作業する。 「いま、忙しい?」 「あ、今はその…」 「そのままでいいよ。挨拶に来ただけ」 「…はい」 アリーナは、近くの長椅子に腰かけ、クリフトの手際の良い様な悪いような、 不自然な手の動きを目で追いながら、呟いた。 「明日、あたしは顔も知らない男のところにお嫁に行くわ」 「…姫様、失礼しました。ご挨拶が遅れてしまい…ご結婚、おめでとうございます」 「ありがとう」 いけない。 ただでさえ、自分の感情を隠すのが下手なのだ。 辛いときは、辛い表情が出てしまう。 クリフトは今、涙を必死に堪えていた。 「あたしね」 いとしい人の声が耳にまとわりつく。心に響く。 「結婚するなら、あたしより強い人がいいなって思ってたの」 私は6歳の時すでに運動神経で叶わなかった。 「あたしのことを、もういいよって思うくらいいっぱい愛してくれる人がいいの」 17歳で、私はやっと姫様への思いに気付いた。 「それからね…思い出を共有してる人がよかったの」 19歳。姫様は城を飛び出した。逃がしてなるものかと。離れてなるものかと。 「でも、それは私のわがままなの。わがままは、あの旅で終わりにしようって決めてたから… 腐っても私は一国の姫だもの、私のわがままで国が傾くような事は二度と無いようにしなきゃ」 もしも貴方が私に何かを望まれても それを叶えて差し上げる力は、この私には無いのです。 「初めて会ったのは、あたしが4歳の時だよねクリフト」 「はい。私は6歳でした」 「クリフトはあの頃から、ちっとも変わってないね」 「姫様こそ…」 「いつもクリフト、ヘトヘトなのに、私の遊びに文句も言わないでずっと付き合ってくれたよね」 「・・・」 「クリフトは真っ先にホイミを私にかけてくれてたよね」 「ありがとうね」 「滅相もございません」 姫様は私に背を向け、天を仰いで呟く様に言った。 「…クリフトは…あたしが姫じゃなかったら、って考えた事ある?」 … … 何度も心で思ったことか。 あなたが、サントハイムの姫君でなければ。 姫君と言うことを取ってしまえば、私の幼馴染で。 気が強くて。 頑固で。 快活で。 美しくて。 ずっと、好きでした。 好きで好きで、死ぬほど好きでした。 「…貴方が姫様で無ければ、私がずっとお仕えする事もありませんでした… 私は、主に姫様と出会えた事を感謝しております」 主よ お許しください。 私は神官失格です。 私は大嘘つきです。 何度貴方を恨んだことか。 「顔も知らない王子様に、私の相手は務まるかしら…? 顔も知らない王子様に、私を十分に愛せるのかしら…? …顔も知らない王子様は、私と何の思い出も共有していないのに…」 美しいはずの姫様の声が、不満で満たされている。 姫様にはいつでも美しくいて欲しいから私は姫様を軽く制した。 「姫様。そんなことを申されるべきではございませ…」 そこまで言ったあと、私は姫様の大声で逆に制されてしまう。 「何よ!!私の気も知らないで!クリフトなんか大嫌い!!」 大嫌いと凄む声にも驚いたのもあるけれど… それよりも 振り返った姫様の大きな瞳から流れ落ちる涙に、言葉を失ってしまった。 どんなことがあっても、人前で泣く事がなかった姫様が泣いていた。 かつてサントハイムが魔物に支配されてしまった時も、 どんな凶悪な相手にその身体を傷つけられようとも、 涙を流す事はなかったのに、泣いていた。 私は謝罪の言葉を投げかけようとするが、更に姫様は私を制した。 私の胸に飛び込んできたのだ。 「ひ、めさま…?」 「クリフトの馬鹿ァ……鈍感……何で、分かってくれないの…」 身体が硬直している。 息をする事も忘れてしまった。顔が熱い。 「好き…」 姫様は私を見上げて、涙を次々に零しながら訴えてくる。 「好きなの、クリフト… 大嫌いなんてウソ…ずっと好きだったの…今まで言えなかったの…好き… 好きだよ…好きだよクリフト!!」 主よ お許しください。 私は身分もわきまえず姫君を愛しています。 何度も心で思ったことか。 あなたが、サントハイムの姫君でなければ。 姫君と言うことを取ってしまえば、私の幼馴染で。 姫君でなければ。 姫君でなければ。 姫君で・・・・・・ 「…私は、サントハイムに、貴方様に忠誠を誓う身です…涙を拭いて… 私は貴方の気持ちにお答えする事が出来ません」 「姫様。どうかお元気で。嫁がれても、私はここで姫様のご無事を祈っております」 良かった。 涙を堪えて言えた。 姫様の手のひらが、 私の右頬を強く叩いたおかげで 辛い気持ちもどこかに飛んだようです。 痛い。 痛くて熱い。 ひりひりと、耳の奥まで痛みが伝わる。 ホイミをかければ治るけれど、 否、これが最後の痛みなのです。 じっくりと、この痛みを覚えておこう アリーナが走り去ったあと、 クリフトは、アリーナの手のひらの跡が付いた右頬に、自分の手のひらを重ねた。 婚姻の儀は速やかに行われ、アリーナはとうとうブランカへと旅立った。 純白のドレスがとても似合っていた。透き通ったヴェールの向こうの、アリーナの表情は見えなかった。 知らない男が、アリーナの指に婚姻の証をはめ、その唇に自身の唇を重ねた。 お幸せに。 お元気で。 クリフトはいつでも貴方の事を想っています。 涙がとめどなく溢れた。 誰かにこの姿を見られたら婚姻の儀の雰囲気に感動したと言い訳をしよう。 主よ お許しください。 私は神官失格です。 私は大嘘つきです。 姫様にも、皆にも、そして私自身にも。 これからずっと、嘘をつき続けることになるのでしょう。 なんと、罪深き事か。 私はサントハイムと姫様に仕える神官。 今日からは、ひとつ、守るべき対象が減った。集中して業務に励む事が出来る。 そういう事にしておけばよい。荷物が一つ減ったと、思っておけばよい。 涙を止める術も無く、クリフトはただ心で嘘をつき続けた。 fin
https://w.atwiki.jp/gtav/pages/2430.html
アリーナウォーズ 概要 アリーナワークショップアリーナ車両に施せる特殊なカスタム オフィスのスタチュー アリーナウォーズシリーズ修羅場 旗取り合戦 破壊 タッグチーム ゲームマスター モンスター登場 ホット・ボム ブザービーター 爆弾ボール アリーナウォーズルーレット 妨害用兵器 スポンサー階級・スキルレベル 車両評価 概要 2018年12月11日に配信された「アリーナウォーズ」アップデートの新コンテンツ。 敵対モードに近い内容となっているが、専用の乗り物やそれを改造するための新物件なども用意されている。 アメリカで人気のモータースポーツ『デモリッションダービー』及び映画『マッドマックス』、『デスレース』等がモチーフとなっている。 アリーナワークショップ アップデートによって追加された新物件。 購入可能場所はメイズバンクアリーナのみ。 購入し、アリーナワークショップを初めて訪れた直後に早速いずれかのモードに参加する事になる。そのモードが「モンスター登場」、「ブザービーター」以外であればフルアップグレードされたインペレイター(アポカリプス)が特別に貸し出される(*1)。 なお、アリーナワークショップ購入前にアリーナウォーズシリーズをプレイすると、イベントへ参加せず即帰還出来る。 アップグレードによってガレージを最大3階層まで拡張、ベニーズ・オリジナル・モーター・ワークスの整備士と武器専門家の雇用、インテリアの変更が可能。 ガレージは1階層で9台+1台(ケルベロス専用のスペース)で構成されている。 ガレージに入庫した車両はそのままワークショップを利用する事が可能となっている。 ワークショップは通常の車両の他に、アリーナ戦闘車両へのアップグレード・改造が可能。 RCバンディートの保有・改造もワークショップで可能。 アリーナ戦闘車両は『アポカリプス』『宇宙都市』『ナイトメア』の3種類のバリエーションが存在し、それぞれカスタムの方向性が異なる。 性能はほぼ同じなので、好きなスタイルを選んでカスタムし、個性を主張しよう。 ただし、すべてのアリーナ戦闘車両は「iFruit」を使用する事ができない。また、他の武装車両同様、特殊車両扱いの為、強盗やレースには持ち込めない。 アポカリプス テイストは「核戦争後の世界」。錆にまみれ、刺々しい見た目で、髑髏や槍といった装飾が追加可能。錆はボディペイントである為外す事が可能だが、追加装着のパーツの錆は取る事ができない。 それでも、カスタムの仕方によっては他のスタイルより市販車に近づけられる。 マッドマックスシリーズやデスレースシリーズを大きく意識している。 宇宙都市 名前の通りのテイスト。車両の解説文によれば「23世紀(2200年代)」がモデルらしい。近未来的な見た目で、アポカリプスのような装飾が装着できない。 ほぼ全てのパーツで他2つとはかなり見た目が違う。アクセントカラーが使用可能で、発光する性質がある。ホイールのカラーは標準でゴールドに近い色になっているが、違うホイールを選択→標準ホイールにカーソルを戻して装着する事でアロイ~黒色にする事は可能となっている。他のバリエーションと違い、追加装着のパーツもメインかサブのカラーを変えることで色を変えられる。 装着できる武装にレーザーガンが存在する(見た目の違いのみ)。 ナイトメア 「悪夢」の名のとおり、派手な原色やスポンサー広告で彩られた「世紀末の競技車両」テイスト。また、「ナイトメア」のステージもまるで自らが小さくなってしまい、周りが大きく見えるかのような「悪夢」を演出している。アポカリプスがかなりカラフルになった物。純正ホイールはタイヤの色も変更可能だが、純正ホイール自体の色はブルーザーを除いて標準の黄色から変更不可能となっている。直接購入するタイプの物であればアロイに変更する事はできるが、サスカッチやイッシーといったアップグレード式の物に至ってはワークショップに入った時点でアロイだろうと黄色に変更される。タイヤの色はサブカラーで変更可能だが、クロームやメタル系にしても光沢は得られない。 ボディペイントを外す事が可能なのは同様だが、追加装着のパーツの色や錆が変更不可なのも同様。 加えて、ボンネット等に純正で色が付いている場合、そこの色が変更不可の場合がある。 ほとんどの車両はパーツを全て外すことで外見上は極普通の一般車に偽装することも可能で、突撃兵器と武装を外していれば((ブースト、ジャンプ、地雷は装備していてもパッシブモードを問題なく使用でき、地雷の設置も可能。 しかしパッシブモード中はセンサーが作動しないため他のプレイヤーが起爆したりしない限り起爆することはない))パッシブモードでの乗車もできるようになるが、マップ上では専用アイコンで表示される為、かえって目立ってしまう事も。 ベニーズの整備士を雇っている場合はこれに加えてベニーズアップグレード、及びアップグレードした車両。 武器専門家を雇った場合はアベンジャー等と同様に武装車両の改造が可能になる。 ただし、ガレージに入庫する作業が必要なのでインサージェント及びテクニカルをここでアップグレードする事は不可。 アリーナワークショップでは全ての入庫可能な車両でヘッドライトのカラーが変更可能。 ただし、改造した後に公式のスマートフォンアプリ「iFruit」を使用して改造を行うと、アプリが対応していないため、ヘッドライトは純正の物に戻されてしまうので注意が必要。 また、ベニーズの整備士を雇うとベニーズ車両だけではなく、一部のアリーナ戦闘車両など他のアップグレードによって入手が可能な車両もベニーズオリジナルホイールへ換装可能になる。 武器専門家を雇うと施設内に武器ワークショップが追加される。 アリーナ車両に施せる特殊なカスタム 基本的に車両の機動力を上げるものと、相手を弾き飛ばしたり殺傷する兵器を搭載する為のカスタム。 アリーナ階級を上げていない場合、大半の改造は見た目はロックされているが、通常の二倍の額を投入すれば一時的にロックを解除して改造可能。 ただし別の物に付け変えて改造を終えると再びロックされ、付け直しにまた倍額が請求される。 しかも売却時の下取り価格は通常価格の方で計算される。 20万ドル越えのパーツが多々あり、現環境ではアリーナ階級は談合をしても全く上がらないので、ほぼ倍額を払って改造する他無い。 ブレード等を取り付ける度に平然と40万ドル前後が消し飛び、ニトロやジャンプ・地雷に機銃など諸々を取り付けると、本体も合わせて一台につき400万は軽く吹っ飛ぶので、ご利用は計画的に。 アーマープレート 装備することによってアリーナウォーズジョブ中での耐久力を増加させ、フリーモード等での防爆性能も強化することができる。 ニトロブースト かがむキー(*2)で発動。エンジンの回転数を上げスピードを高める。シャントブーストと両立はできないので、車種及び戦闘スタイルを考慮したうえで適した方を選ぼう。 シャントブースト サイドに向けて突如スライドし、車両に体当たりすることで横向きに強く吹き飛ばすことができる。 スライドする距離は自車のスピードによって変化する。停車している場合はスライドしないが、密着している車両を吹き飛ばすことはできる。 体当たり以外にも、T字路や交差点などでは速度を調節しつつタイミング良く発動させることで素早い進路変更にも応用可能であり、慣れればケルベロスのような巨躯で街乗りに繰り出そうとも軽々と取り回せるようになる。 アリーナウォーズ以前に追加されてきた武装車両には無かった機能であるうえにヘルプも表示されないため非常に分かりにくいが、かがむキーを押しながら、キーボード操作ではマウスの左右クリック(正確には「バイク近接攻撃」キー)、コントローラー操作ではLB・RB(L1・R1)を入力することで発動する。 + 『アリーナウォーズ』アップデートでのみ使えたバグ シャントブースト中にタイヤが他の車両に当たると、当たる方向に関係なく当たっている間ずっとタイヤに触れている車両にシャントブーストで動く方向に力がかかるというバグがあった。これを利用して、ほかの車両を引き込んで場合によっては数百メートル以上ものはるか遠くまで投げ飛ばすことができた。タイヤに触れる時間の長さの関係で押すより引き込むほうが遠くまで飛ばしやすかった。60トンのライノ戦車ですらうまくいけば50メートルほど投げ飛ばすなんてことも可能だった。飛行機やヘリや潜水艇も、線路に接続されていなければ列車ですらこのバグで飛ばせたがなぜかボートだけは投げ飛ばせなかった(シーシャークも内部的にボートなので投げ飛ばせない)。 案の定、意図しないバグだったので『ダイヤモンドカジノ リゾート』アップデートにて修正され、現在は行うことができない。単純に方向チェックの問題なのか、押し出す分には『ダイヤモンドカジノ リゾート』アップデート以降でも可能。 PC版なら『アリーナウォーズ』アップデートのバージョンのexe(1.0.1604.0と1.0.1604.1)とオンライン用の車を削除するのを止めるMODを使えばオフラインで試すことができる。『ダイヤモンドカジノ リゾート』アップデートで使われているRockstar Games Launcher(RGL)を削除したり、RGLが登場する前のRockstar Social Clubのバージョンをインストールしたりしなければならず(*3)、オフライン専用の環境を作っていなければオンラインで使える最新バージョンに戻すのもかなり面倒だが、それでも一見の価値あり。 垂直ジャンプ ルイナー2000やスクラムジェットと同じくクラクションキー(*4)でジャンプができるようになる。使用するキーの関係上クラクションは基本的に使えなくなる(*5)。 20%、60%、100%の三種類から選べるが、強力なものにするとその分着地地点の予測が難しくなるので、車種や戦闘スタイル次第では加減することも考えよう(*6)。 突撃兵器 接触した車両を吹き飛ばしたり押し出したりできる。ボディワークの項目に突撃兵器として使えるカスタムパーツが収録されている車両もある。 突撃兵器には大きく分けてブレード系統、ウェッジ系統、ラム系統があるが、車両によっては一部の系統が装備できないものもある。 + 系統ごとの解説 ブレード系統 エンジンと連動して回転するブレード(丸ノコ)。ボディワークのスピニングブレードなどもこれに該当する。 回転しているブレードは生身のプレイヤーやNPCが触れると即死し、通常のタイヤに触れればパンクさせることができる(*7)。 生身で駆け寄り接触すると体力ゲージが半分削れるほどのダメージを受け(*8)、車両から衝突ダメージを受けると本来のダメージ量に関係なく即死してしまう。 メガブレードは接触時の減速がウェッジよりも更に大きいものの、低速でも車両を打ち上げられるうえに車両に与えるダメージがとても大きく、普通の車両であればエンジン部分に3~4回接触すればエンジンが煙を吹く。 余談だが、メガブレードが起動している時に正面から車両によじ登ろうとするとカタパルトの如くよじ登ろうとしたプレイヤーが車両後方に勢いよく射出される。 ウェッジ系統 見た目通り、走行時に接触した車両を打ち上げる効果がある。 しかし、ほとんどの車両はファントムウェッジほどの強さはなく、1台打ち上げただけでかなり減速し、連続で2台目を打ち上げようとすればスピードが足りずうまく打ち上げられなくなる。ニトロブーストとの併用が望ましい。 ラム系統 接触した車両を打ち上げることはできないものの、正面に強く押し出すことができる。 押し出されている間、相手は車両の制御が困難になるため、うまく押し込めればそのまま壁際まで押し付けプレスできる。 メインウェポン 機銃やグレネードランチャーといった射撃兵器を搭載できる。基本的に射線は前方固定。 機銃の射撃速度は2門搭載している車両、1門だけ搭載している車両に関わらずアサルトライフルと同程度(*9)(ダメージ量については要検証)。ただしデスバイクのみアサルトライフル2丁分の連射速度を誇る。 ストロンバーグの機銃と同じく、5秒程度の掃射で一般車両は大破し、ダメージを与えてボディの耐久値が0.0以下になると即爆発させられる。 グレネードランチャーは近接地雷のキネティックと同様、ダメージは抑え目な代わりに吹っ飛ばし効果が高い。ただしアリーナでの使用時は弾数制限がある。 近接地雷 特殊な効果を持つ近接地雷を設置できるようになる。詳細はこちら オフィスのスタチュー 一定条件を満たすとワークショップのオフィスにトロフィー類が置かれる。 トロフィーアリーナウォーズのプラチナアワードを取得するとオフィスの奥の棚にトロフィーが置かれていく。 + 詳細 アワード(トロフィー)の種類 取得条件(プラチナ) キャリアウィナー カスタマイズしたアリーナ用の乗り物でアリーナイベントに100回勝利する トップスコア アリーナポイントを55000獲得する(スポンサー階級を約100まで上げる) 任期満了 アリーナモードに100回参加する 一儲け アリーナモードで100万ドル稼ぐ いただき! アリーナキャリアからアイテムを50項目解除する 強制退場! アリーナモード中にプレイヤーを100人始末する 強襲 アリーナイベント中にシャンタースキルを使ってプレイヤーを50人倒す 殺るか殺られるか アリーナモード中に乗り物のライフが残り少ない状態でプレイヤーを50人倒す 観客参加 観戦者としてプレイヤーを50人倒す 格好の的 観戦者としてバトルドローンEMPを使ってプレイヤーを10回行動不能にする マスターバンディート 観戦者としてRCバンディートを使ってキネティック地雷でプレイヤーを10回吹き飛ばす ブービートラップ? 観戦者としてプレイヤーにトラップを10回使う スピナー 観戦ボックスでアリーナウォーズルーレットのミニゲームを50回プレイする レンズ越し 観戦者として望遠鏡、ドローン、ライブストリームを50回使う 臨戦態勢 アリーナ用の乗り物を50回改造する アンストッパブル アリーナ用の乗り物をフル改造する 地雷マスター キネティック、EMP、スパイクそれぞれの種類の地雷を使ってプレイヤーを攻撃する タワーオフェンス 砲塔タワーを使ってプレイヤーを10人倒す 足元注意 アリーナイベント中にトラップで10回始末される ペガサス アリーナキャリアでペガサスの乗り物を解除する 小物条件を満たすとキャリアウォール及びその前のベンチに小物が配置されていく。 + 詳細 小物の種類 取得条件 医療費の請求明細書 アリーナイベント中に100回死ぬ バトルドローンの写真 バトルドローンでキルをする RCバンディートの写真 RCバンディートでキルをする 紙袋 観客ボックスで飲酒または喫煙を50回行う(机に置いてあるものを使用する) 宇宙戦隊リパブリカンの人形 未来都市のテーマで10回勝つ 髑髏 アポカリプスのテーマで10回勝つ プリンセスロボットバブルガムの人形 ナイトメアのテーマで10回勝つ ポップコーン 観客ボックスで一定時間過ごす 車のマグカップ アリーナ車両を全種類所持する(テーマはバラバラでも可) ステッカースキルレベルが上がるとキャリアウォールにステッカーが貼られていく。スキルレベルが下がった場合、そのステッカーは剥がされる。 + 詳細 ステッカーの種類 取得条件 「PROBED」ステッカー スキルレベル2に到達する 「RON Oil」ステッカー スキルレベル4に到達する 「サキ」ステッカー スキルレベル6に到達する 「Globe Oil」ステッカー スキルレベル8に到達する 「RAMMED」ステッカー スキルレベル10に到達する 「Bean Machine」ステッカー スキルレベル12に到達する 「Cluckin Bell」ステッカー スキルレベル14に到達する 「ハンピー」ステッカー スキルレベル16に到達する 「Fruit」ステッカー スキルレベル18に到達する 「リパブリカン・スペース・レンジャーズ」ステッカー スキルレベル20に到達する アリーナウォーズシリーズ このアップデートにおけるメインコンテンツのジョブ。 アリーナ専用の乗り物に乗り込んで戦うこととなり、 プレイヤーはゲーム開始前に使用する乗り物を選択できる。 敵対モードと同様、ホストはロビーで勝利ラウンド数を設定できるが、 個人戦のモードは強制で1ラウンド先取となる。 レースと同じく購入していない乗り物はレンタルとなるが、ウェブサイトで購入し後述のアリーナワークショップで乗り物を改造すれば、カスタム車両として持ち込むことも可能。 (なお車載機銃などはカスタム車両にしか付いておらず、突撃兵器しか装備されていないレンタル車両で太刀打ちするのは非常に厳しい。) 破壊とブザービーターはGTAレース扱いでもあるため、ターボスタートが有効かつ勝てばレースの勝利数も増える。 配信当初は7種類だったが、小出しによりさらに2種類のジョブが追加された。 ジョブ中は車両の頭上に車両の耐久力が表示されるようになり、他の車両からの体当たりや機銃、爆発、炎上などのダメージを受けるごとに減少していきゲージが減りきってしまうと破壊されてしまう。 修羅場 アリーナ内で車載武器などを用いてバトルロイヤルを行うシンプルなモード。 制限時間内に決着がつかなかった場合はキル数が最も多いプレイヤーが勝利する。 個人戦だけでなくチーム戦も可能。 カスタム車両含め全アリーナ乗り物が使用可能。 旗取り合戦 2チームに分かれ、敵陣にある旗を強奪し自陣側に持ち替える。乗り物版キャプチャーといった感覚である。(*10) 旗はそれぞれ一つずつで、強奪された旗は持ち帰られるまで復活しない。旗のリスポーン位置は固定。 旗を所持していたプレイヤーが倒されるとその場に旗が落とされ、倒した側がその旗を回収すれば元の位置にスポーンする(奪還)。 カスタム車両含め全アリーナ乗り物が使用可能。 破壊 アリーナ内に配置された楕円形のコースでレースを行う。 コース形状自体はシンプルだが、周回を重ねるごとに爆弾などのトラップが配置されていく上車載武器が使用可能。 このモードでは乗り物が破壊されると失格となり、その時点で1番下の順位まで落とされる。そのため周回遅れでノロノロ走っていても他のプレイヤーが撃破されれば順位が勝手に上がる。 耐久力回復用にピットが配置されており、乗り物の耐久力が減ったときに侵入して待機すれば少しずつ乗り物が回復していく。しかし回復速度は遅く大抵ピットインすればバンバン抜かれてしまうのが難しいところ。上位の敵を破壊するために待つついでに回復するのは有効な場合もあるので、ピットインするならそれを狙っていくのがよいだろう。 ケルベロス、サスカッチ、ブルーザー、スカラベ、スラムバンは使用不可。 タッグチーム 2~4チームに分かれ、アリーナで戦う。 団体戦の修羅場といった感じだが、各チーム1人ずつしか同時にアリーナに出ることは出来ず、 待機中のプレイヤーらは観戦席からトラップ(後述)を使用して敵を妨害することになる。 カスタム車両含む全アリーナ乗り物が使用可能。 ゲームマスター 2チームに分かれて行うジョブ。 片方のチームがアリーナで制限時間内にチェックポイントを回収、もう片方のチームが観戦ボックスから妨害用兵器(後述)を用いて妨害する。 モンスター登場 何世紀にも渡り、命を懸けた闘技場の決闘は人々に至上の喜びを与えてきました。 「モンスター登場」では一方のチームがモンスタートラックでアリーナに現れ、人間を乗り物ごと血まみれの塊に変える圧倒的な力で大暴れします。 もう一方のチームはコンパクトカーを頼りに精神安定を保ちながら戦いを挑みますが、1人でも生き残れば勝利となります。 さぁ、ゲームの始まりです。 コンテンダー(逃走側)とグラディエーター(追跡側)に別れて行う鬼ごっこ的なジョブ。 コンテンダーはイッシー、グラディエーターはサスカッチのみ使用できる。 コンテンダーは制限時間グラディエーターに破壊されなければ勝利、逆にグラディエーターは制限時間に全コンテンダーを破壊できればラウンド勝利(勝った側のチームにいる人全員のラウンド勝利数が増える)。 1ラウンドごとにチームが変わり(ただしコンテンダーだった人は次もコンテンダーになる可能性もある)、一番先に設定したラウンド数勝利したプレイヤーが試合の勝者となる。設定したラウンド数勝利した人が複数いた場合は規定ラウンド数勝利した人全員が勝者ととる。 コンテンダーにはグラディエーターの位置がマップ上に表示されないが、グラディエーターはコンテンダーの位置をマップ上で確認できる。 後述の通り、サスカッチはタイヤで踏みつけた車両にとてつもないダメージを与える事が出来る。 グラディエーターはこれを利用し、踏みつけでコンテンダーを潰していく。 コンテンダーのイッシーはただのコンパクトカーでしかない為、カスタム車両の武装や後述の砲塔タワーなしではグラディエーターの破壊は不可能に近い。 グラディエーターが破壊されると制限時間が30秒短縮される(コンテンダーが倒さなくても短縮される)。 コンテンダーは、隙があれば砲塔タワーでグラディエーターを狙うのもありだが、むしろ砲塔タワー使用時の方がよっぽど無防備なので横着はしないこと。グラディエーターが他の敵を追いかけていたり身動きがとれなくなっていたりするときや油断しているときに攻撃していこう。 両チーム対応する乗り物であればカスタム車両持ち込み可。 ホット・ボム 人生において大切なのは素晴らしいものにしがみつくことではなく、それを次の誰かへと手渡すことです。 遺産や権利意識…あるいは高威力の爆弾のように。 「ホット・ボム」では、1人のプレイヤーが爆弾を保持しています。 爆弾を手放す唯一の方法は、別の誰かに突撃すること。 そこにタイムリミットと熱狂する観衆が加われば、新時代の適者生存ルールが誕生します。 誰か一人が時限爆弾を所持しており、その爆弾が爆発する前に他プレイヤーに体当たりして爆弾を擦り付けるというシンプルなルール。 爆弾を所持しているプレイヤーは未改造であってもKERSのような加速機能「ニトロブースト」が長時間使えるようになるので有効活用しよう。 ブザービーター いわゆるチェックポイントレース。使用車両はデスバイク限定。 各プレイヤーには時間制限が設定されており、チェックポイントを通過することで時間制限が伸び、時間切れになると爆発してリタイアとなる。 チェックポイント通過以外に「敵をバイクから落とす」、「スタントを決める」という2つの要素でも時間制限を引き伸ばすことができる。 敵をバイクから落とす方は中々狙いにくい上逆に自分が落とされる可能性があるのでおすすめできない。 スタントはジャンプ台から飛んでいる際にバイクを一回転させて着地するというもの。 死亡のリスクがある上5秒しか増えないので、基本はチェックポイントがジャンプ台にある時くらいしかやらない という人も多いだろう。 しかし、隠し要素として縦軸ではなく横軸で回転を決めることで20秒もの時間ボーナスが付くようになっている。多少練習は必要だが慣れればそんなには難しくないので、チェックポイントそっちのけで横回転を決め続けるだけでも普通に勝てる。 リタイアとなるのはあくまで「時間切れによる自爆」であり、それ以外の死亡だとリスポーンとなる。尚、「時間切れによる自爆(リタイア)」の際にはキルログ上では「~が始末された」と書かれる。つまり、それ以外のキルログが流れた場合はそのプレイヤーはまだ時間切れ(リタイア)になっていないという事である。 手練れのプレイヤーだと、手持ちの制限時間が減るどころかどんどん増えていく。その為、手練れのプレイヤーが複数人いると競技が半永久的に続いてしまう場合がある。 デスバイクであればカスタム車を持ち込み可。 爆弾ボール 車両を用いたサッカー。 ステージに多数の転がるボールが設置されており、車両で押し出したり武装を用いてボールを転がし、敵陣のゴールへ運ぶ。 ボールを相手のゴールに入れると3点が入り、ラウンド終了時には相手の陣地に押し込んだボールの数だけ点が入る。 ゴールされたボールは元の位置にスポーンする。 余談だが、爆弾ボールではないものの自動車を用いたサッカーは実際に行われている。 気になった人は「自動車サッカー」で検索してみよう。 アリーナウォーズルーレット 観戦ボックスに設置されているルーレット。 1回$5000で回すことができ、内訳は後述の妨害用兵器の中からランダムで1つが使える「パワーアップ」、「現金」「RP」「AP」「フリースピン(もう一度ルーレットを回せる)」。 また、ジョブの脱落時には一度無料で回すことが出来るが、この際のルーレットは現金、RP、APの量が低めになっている。 なお、このルーレットの景品の現金やRPは2倍イベントの対象となっているので(APは非対象)、連続して引き続ければ、手っ取り早くランクを上げることもできる。 あまり知られていないが、実はアリーナワークショップの奥にある扉から、ジョブ中の観戦席に直接入ることが出来る。 他の観戦者や脱落者が居なければ当然ルーレットも回し放題なので、上手くすれば試合に参加せずともAPを稼ぐことが可能。 ちなみに、デスマッチやレース形式の場合は試合終わりまで観戦席に居続けられるが、旗取り合戦と爆弾ボールの場合は観戦時のラウンドが終わるとどちらかのチームに参加させられるので、試合に参加したくなければラウンド終了の直前に退出すると良い。 また、ゲームマスターとタッグチームは仕様上ルーレットを回すことが出来ず、参加者でなければ妨害も出来ないので観戦する意味はあまり無い。 妨害用兵器 一部のゲームモードを除いたフィールド上に存在する砲塔や、「ゲームマスター」「タッグチーム」の控え選手及びアリーナウォーズルーレットで「パワーアップ」を引き当てたプレイヤーが観戦ボックスから使用できる兵器。 バトルドローン EMPと自爆機能を搭載したドローンを飛ばせる。 EMPは近くにいる敵車両の動エンジンを短時間止められるので、これで動きを止めたあと接近して自爆するのが基本。 自爆の威力はかなり低く、アーマー強化をされた車は3,4回程度当てなければ破壊できない。 しかし、相手が非強化車両なら2発で、デスバイクに乗っている場合は一撃でK.Oできる。 その他、味方プレイヤーが使用するマシンガンや遠隔操作ミサイルを当てやすくするための手助けとしてもEMPは有効。 基本的な操作はテラーバイトで使えるものと同じ。 RCバンディート 爆弾付きのラジコンカーをアリーナに送り込める。自前のカスタムバンディートは持ち込めない。 キネティック地雷を3つ設置できるほか、本体に粘着爆弾を括り付けられているため自爆も可能。また、高度は低いがジャンプも出来るようになってい る。サスカッチに踏まれると一瞬で破壊されるので注意。 砲塔(マシンガン) アリーナ上部の砲塔からマシンガンで攻撃できるが、威力は低く、連射力や精度もあまり高くない。 操作するタワーは適宜変更することができる。 砲塔(ホーミングミサイル) 攻撃対象を追尾するミサイルを撃てる。 照準が赤くなるまで対象を捕えなければ発射自体ができないので無誘導では発射できない。 その上捕捉範囲も小さく、障害物の多いフィールドだと中々活用しにくい。 とはいえ威力は高く、追尾性能も車相手なら充分なので、障害物の少ないフィールドの場合は敵の隙を見て使っていこう。 砲塔(遠隔操作ミサイル) こちらは発射ボタンを押すと発射したミサイルを操作する画面となり、自由にミサイルの操作ができる。 最高速まで加速してもかなり遅い上、旋回力もとても低い。 しかしながら威力がとても高く、アーマー強化がされている車両であっても直撃すれば一発で大破させることが出来る。 トラップ アリーナのコースに設置された障害物を任意で作動できる。発動させたいトラップを選び、決定した状態(選択したトラップが光っている状態。矢印がついてるだけでは発動できない)で発動ボタンを押して発動。ボタンを押している間はずっと発動させていられる。ファイアピットを発火させたり、障害物を出現させ進路妨害をしたり、床を勢いよく跳ね上げ車両を吹き飛ばしたり、設置された爆弾を起爆したりすることが可能。 以前は日本語PS4版のみ発動ボタンとキャンセルボタンのキーが被っているせいでトラップを発動できない不具合があり、アリーナウォーズルーレットにおいては長らくハズレ枠になってしまっていたがカジノアップデートにより修正された。 スポンサー階級・スキルレベル スポンサー階級はアリーナにおけるランクのようなもの。 アリーナポイント(AP)を一定量貯めることでスポンサー階級が上昇し、アリーナ関連の乗り物の割引、カスタマイズの割引、衣料品の割引など様々な特典が1つずつ得られる。 解除した特典はキャリアウォールの反対側にあるパソコンから確認できる。 割引の対象は426項目 存在する(内訳はアリーナ関連の乗り物の割引が22項目、カスタマイズの割引が258項目、衣料品の割引が146項目)。 スポンサー階級が上がった際の割引対象は銃器密造の研究と同様に完全にランダムであるため、目当ての乗り物等がいつまでたっても割引にならない事がほとんど。 なお、衣料品の割引は割引前に購入したとしても割引対象から除外されるわけではないので、購入した衣料品が割り引かれる事もある。 一定階級に到達すると特殊な乗り物が解禁され、タクシーやピエロバン、スペースドッカー、トラクターといったレア車両をペガサス経由で呼び出すことが可能になる。 これらの乗り物全てを解除するためにはスポンサー階級を1000 まで上げる必要がある。 + 詳細 スポンサー階級nにおける必要アリーナポイントは5n^2+40nで求めることができる。 スポンサー階級 必要アリーナポイント 解除品 25 4,250 タクシー赤と黒の特別仕様 50 14,750 ドーザーマットグリーン仕様 75 31,500 ピエロバン 100 54,500 トラッシュマスター強盗仕様 200 209,000 バラックスセミ 300 463,500 ミキサー 500 1272,500 スペースドッカー 1000 5045,000 トラクター スキルレベルは競技で勝利し勝ち点を一定数得ると上昇し、ボーナスの現金が得られる。 ただし競技で敗北すると勝ち点が減り、一定数減るとレベルは下降する。 レベルを最大の20に上げることでゴーゴーモンキーブリスタの購入権利が解禁される。 なお、スキルレベル0の状態から20まで上げるためには最短で210連勝 が必要。 + 詳細 スキルレベル(称号名) LvUPに必要な勝ち点(累計勝ち点) 0(なし) 1(1) 1(新生児) 2(3) 2(雑魚) 3(6) 3(見物) 4(10) 4(見習い) 5(15) 5(若き天才) 6(21) 6(ルーキー) 7(28) 7(ヒット ラン) 8(36) 8(メカバカ) 9(45) 9(ピンボール) 10(55) 10(半人前) 11(66) 11(アリーナ兵士) 12(78) 12(カスリ屋) 13(91) 13(シャンター) 14(105) 14(体育会系) 15(120) 15(破壊魔) 16(136) 16(開拓者) 17(153) 17(闘士) 18(171) 18(リングの王) 19(190) 19(アリーナ戦士) 20(210) 20(アリーナ・レジェンド) - 勝ち点はマッチに勝利すると1点、敗北すると-1点となる。 また、競技中やチーム・車両選択場面での途中退出はペナルティとして普通に敗北した時よりも勝ち点が多く減る(ロビー画面での退出はペナルティにはならない)。 車両評価 デスバイク 車体の小ささから機銃を当てられにくく、非常に高い生存力を持つ。また、機動性も高くスピードも中々のものなので、基本どのモードで使用しても十二分な強さを誇るだろう。 しかしながら爆発には弱く、爆風をくらった瞬間バイクから転げ落ちて脱落になってしまう。(爆発威力は関係ない) バイクだから……という以前にバランス調整的な意味もあるのだろうが、特にバトルドローンやキネティック地雷、キネティックグレネード持ちのサスカッチとの相性は最悪。 EMPを当てられたら死を覚悟しよう。 また、地雷を装備できないのも玉に瑕。 ZR380 全車両中トップの最高速を誇る。 加速力では僅かにデスバイクに劣る(両車フルカスタム時)が、車重の関係かニトロブーストの効き具合はこちらの方が上。 サスカッチ 対車両における踏みつけダメージが出鱈目に高く、 上手く狙えばバンバン敵を潰していくことができる。 また、購入してカスタムする事で装備できるキネティックグレネードランチャーも中々強く、命中した相手を軽くとばすことが出来るほか、デスバイク相手では落車させてそのままリタイアさせることも出来る。 当たりどころによっては横転させることでき、そのまま踏みつけでのキルを狙ったりもできる。 (ただし、キネティックグレネードにはフリーモード時と違い弾数制限が掛かる) 見た目通り機動力は悪いが、とにかく攻撃力に長けているので、全車両に機動性が必要ではない旗取り合戦や爆弾ボールなどのモードで使用してもいい。 また、モンスター登場においても上記のグレネードが活躍するので、アリーナウォーズをやり込むのならアリーナイッシー共々是非購入したい車両のひとつと言える。 ケルベロス アリーナ車両の中で車体が最も大きい。デフォルトで火炎放射器を搭載している。 速力には期待できないが、爆弾ボールではゴールキーパー、旗取り合戦では自陣にあるフラッグへの道を塞いで敵の侵入阻止等、防御の要として大いに活躍する。 イッシー 最高速は低いがコンパクトカー故に小回りが利き、後部迫撃砲も装備可能。モンスター登場においてはコンテンダー(逃走側)は本車を使用する事になる。 非武装のレンタル車では逃げ惑う事しかできないが、所有していれば各種武装を用いて反撃や逃走も容易になるので、アリーナウォーズをやり込むのなら購入する事を推奨。 GTAVI(GTA6)の情報・攻略wikiを作成いたしました! ※アフィリエイト広告を利用しています。 Amazon Kindle Unlimited 200万冊読み放題 1ヶ月無料体験 Amazon Kindle Unlimited 200万冊読み放題 1ヶ月無料体験→ttps //amzn.to/4bN6ZEy Amazon Music Unlimited 1億曲以上聴き放題 最初の30日間無料体験 Amazon Music Unlimited 1億曲以上聴き放題 最初の30日間無料体験→ttps //amzn.to/4alQChK Amazon限定 日用品・食品・飲料 毎日タイムセール開催中 Amazon限定 日用品・食品・飲料 毎日タイムセール開催中→ttps //amzn.to/3ZVEuOK Amazon Kindle電子書籍ストア セール・ポイント還元開催中 Red Bull 【Amazon.co.jp限定】レッドブル エナジードリンク 250mlx24本 Red Bull(レッドブル) Amazon.co.jpで詳細を見る 楽天|ヤフー 【Amazon.co.jp 限定】アサヒ飲料 モンスターエナジー 355ml×12本 [エナジードリンク] アサヒ飲料 Amazon.co.jpで詳細を見る 楽天|ヤフー 『GTAオンライン』メガロドンシャーク マネーカード (GTA$ 10,000,000) 【Windows版】 [オンラインコード] Rockstar Games Amazon.co.jpで詳細を見る 楽天|ヤフー プレイステーション ストアチケット 5,000円|オンラインコード版 ソニー・インタラクティブエンタテインメント Amazon.co.jpで詳細を見る 楽天|ヤフー PlayStation 5(CFI-2000A01) ソニー・インタラクティブエンタテインメント Amazon.co.jpで詳細を見る 楽天|ヤフー Anker PowerCore 10000 (10000mAh 大容量 モバイルバッテリー)【PSE技術基準適合/PowerIQ搭載】 iPhone&Android対応 (ブラック) Anker Amazon.co.jpで詳細を見る 楽天|ヤフー ニンテンドープリペイド番号 5000円|オンラインコード版 任天堂 Amazon.co.jpで詳細を見る 楽天|ヤフー Xbox Game Pass Core 12ヶ月 オンラインコード版(旧Xbox Live Gold) マイクロソフト Amazon.co.jpで詳細を見る 楽天|ヤフー Amazon Appleストア Amazon TVゲームストア 楽天モバイル 3GBまで月980円(税別) データ無制限月2980円(税別) Amazon Kindle本 セール&キャンペーン Amazon プライム会員(30日間無料体験) Amazon人気の商品が日替わりで登場。毎日お得なタイムセール Amazon ヤスイイね 日用品・食品 お得なクーポン・タイムセールほか 無料トライアル実施中!<U-NEXT> ※U-NEXT広告について 本ページの情報は2023年4月時点のものです。 最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
https://w.atwiki.jp/cave/pages/37.html
ブレクロtop/お知らせ/重要/【完了】アリーナの報酬が受け取れない不具合について いつも『ブレイブリークロニクル』をご利用いただき、ありがとうございます。 12月26日(月)より発生していた、 前週分のアリーナ報酬が受け取れない不具合を修正いたしました。 本日のメンテナンス後より受け取りが可能になります。 該当するアリーナに参加された方は、 アリーナ内の報酬ボタンよりお受け取りをお願いいたします。 ご迷惑をお掛けして、大変申し訳ございませんでした。 ※2016年12月28日更新 ================================== ▼※12/26 20 00追記 アリーナの報酬が受け取れない不具合につきまして、 12月28日(水)メンテナンス時に、報酬受け取り対象者の方に プレシーズン参加特典を配布させていただきます。 ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません。 ================================== いつも『ブレイブリークロニクル』をご利用いただき、ありがとうございます。 12月26日(月)の時点で、前週分(12/19~12/25)に実施された アリーナプレシーズンの参加特典が受け取れない不具合を確認しております。 現在調査中ですので、原因が確認出来次第、 改めて公式サイト等でご案内をさせていただきます。 topに戻る 上に戻る
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/319.html
クリフトとアリーナへの想いはPart9 クリフトとアリーナの想いはPart10 951 名前 1/14 ◆e.sLpeggy2 Mail sage 投稿日 2009/05/16(土) 11 07 00 ID hFO5/clX0 一行が、コーミズ村のその話を聞いたのは、モンバーバラでのことだった。 モンバーバラに来る前にコーミズ村に立ち寄ったという旅人の話によると、 最近、コーミズに悪質な詐欺集団が横行していると言うのだ。 聖職者らしき格好をしたその一団は、村人たちに対し、 「魔王の復活により世界は破滅する。ただし、我らに捧げものをすれば、 教祖である魔道士様があなたの魂を守ってくれる」 と、まことしやかなでたらめで金品を巻き上げているらしい。 最近はアッテムト鉱山での出来事もあり人々の不安はピークに達していたから、 純朴なコーミズ村の人々を騙すのは容易いことだっただろう。 「連中に抵抗した人達もいたみたいだが、何故か皆、次々に魔物に襲われてるらしい。」 声を潜めた旅人の言葉に、クリフトは首をかしげた。 クリフトの表情を見て、勇者も片眉を上げて見せた。 「何だか妙だな、クリフト。」 「ソロさんも、そう思われますか?」 「え?何?何が妙なの?」 テーブルに手をついて伸び上がるアリーナに、クリフトが向き直った。 「彼らに抵抗する者だけを魔物が襲うなんて、偶然にしてもできすぎています。 かといって、人間に魔物を操ることはそうそうできるものではありません。 …ということは…連中の裏に、人型の魔物がいる可能性も…。」 その言葉に、それまで黙って話を聞いていたマーニャとミネアが立ち上がった。 「ソロ。旅の途中に寄り道させて悪いけど、コーミズに行ってもらえるかしら。」 「故郷が魔物に蹂躙されているとしたら…見捨てておくわけには行きませんわ。」 勇者は、黙って一同を見回した。皆、勇者の目を見返して頷く。 勇者はにやりと笑った。 「ここにいる連中は、みんな同じ考えみたいだな…よし、コーミズ村に進路変更だ!」 一行は、夜になってから闇にまぎれてコーミズ村に入った。 幸い、マーニャとミネアの家は村はずれにある。誰にも見咎められずに家にたどり着いた。 「旅人の話では、連中は村の家々から酒や食べ物を『捧げもの』と称して取り上げては、 村長の家の前庭で、宴会を開いて酔っ払っている、ということでしたわね。」 ミネアの言葉にマーニャは憤った。 「村長や村の大人達は何をやってるのよ、情けない!」 「いずれにせよ、まずは、村長宅に行ってみなければ、どうにもならんようだな。」 ライアンが、髭をなでながら呟いた。 クリフトは、皆があれやこれやとアイディアを出し合っている中、黙って座っていた。 普段なら、ブレーンであるクリフトは、作戦会議の中心となることが多い。 しかし、今日のクリフトは、時々必要な指摘をする意外はほとんど口を開かなかった。 そんなクリフトをアリーナがいぶかしげに見つめていた。 その日の夜遅く、クリフトは1人、村を見渡せる小高い丘の上に佇んでいた。 目の前の村には明かりも見えない。 クリフトは、胸に手を当てると小さく祈りの言葉を呟いた。 と、背後に気配を感じ、弾かれたように振り向いた。 そこには部屋着にマントを羽織ったアリーナの姿があった。 「姫様!このような時間にそのような格好で、お1人で出歩くなど!」 慌てて駆け寄ると、アリーナはクリフトの叱責の言葉にむっとした顔をした。 「その言葉、そっくりそのまま返すわよ。クリフトこそ、1人でどうしたの? 今日は、ずっとふさぎ込んでたじゃない。」 腰に手を当てて自分を見上げてくるアリーナに、クリフトはハッとした。 「姫様、もしかして、私の後を追って出ていらしたんですか…?」 申し訳ありません、と謝るクリフトにアリーナは苛立った声を出した。 「んもう!そんなこと聞いてるんじゃないわよ!私の質問に答えてよ!」 アリーナは本気で怒っているようだ。 きちんと話さなければ部屋に帰ってもらえそうにない。 クリフトは、しばらく沈黙した後、低い声で語り始めた。 「考えごとを、しておりました。」 「考えごと?」 「はい。…お城で暮らしていた頃、私は、神官の使命とは、一心に神へ祈りを捧げること、 それが全てだと、そうすれば皆を幸せにできると、真剣にそう思っていました。」 アリーナは、口を挟まず黙ってクリフトを見つめていた。 「しかし、この旅を始めて…祈るだけでは平和は来ないかもしれないと思うようになりました。」 クリフトは暗い目で、眼前に広がる暗い村を眺めた。 「私は間違っていました。聖職者達が、教会の中で安穏と祈りを捧げて過ごすうちに 世の中は、人の心は、こんなにも荒れ果ててしまっています。 このままではいけないんです。祈るだけでなく、…行動しなければ、戦わなければ。」 クリフトは両手を硬く握り締めた。 自分は、戦うため、大切なものを守るために教会の戒律を破って禁呪を覚えた。 しかし、自分ひとりではどうしようもない現実が目の前に広がっている。 「神官として、自分は、いったいどうすれば良いのか…それを考えると眠れなくて。」 「…クリフト。」 アリーナが、つと歩み寄ると、クリフトの手をしっかりと握った。 「ひ、姫様?」 「クリフトは、えらいね。…いつも人のことを考えて悩んでる。」 「え、いえ、そんな…。」 「…私には、クリフトの悩みの答えは、難しすぎて分からないけど…。 でもね。だったら、できることから、始めればいいんじゃない?」 「…え?」 クリフトは、ぽかんとアリーナを見返した。 「私も、お城の皆が消えてしまったとき、最初、どうしたらいいか分からなかった。 でも、できることから1つ1つやってきて、今は確実にお父様に近づいてるって思えるの。」 アリーナはクリフトを見て、にっこり笑った。 「大丈夫。クリフトならできるって。」 クリフトはしばらく呆然とアリーナを見つめていたが、やがて小さく笑った。 「姫様は…本当にお強い…太陽の申し子ですね。 姫様を見ていると、何だか、うじうじと悩む自分が情けなくなります。」 アリーナが、握ったクリフトの手をぶんぶんと振り回した。 「何言ってるの、クリフト。 私が強くいられるのは、クリフトやブライがいてくれるからじゃない。 それに、クリフトは人のために悩んでるんだから、情けなくなんかないの!」 「…。」 「もう、いいから部屋に戻りましょ。体が冷えちゃう。」 くるりと背を向けて先を行くアリーナを、クリフトはしばらく見つめていたが、 その後ろ姿に向かってゆっくりと頭を下げた。 翌朝。 すっきりした顔のクリフトは、アリーナと顔を合わせるとにっこり笑って見せた。 クリフトの表情からは、昨日の憂いはすっかり消え去っていた。 それを見て、アリーナも嬉しそうにうなずいた。 「行きましょう。」 一行は家を出ると、堂々と、村長の館に通じる村道を歩き始めた。 「昨日は夜だから気づかなかったわ。こんなになっていたなんて…。」 ミネアが暗い顔であたりを見回した。 春も半ば、本来であれば新芽が顔を出す頃のはずの畑は、手入れもされずに荒れ果てており、 村人は、大人も子供も生気のない目をして、玄関横のチェアや庭のベンチにうずくまっていた。 その中で、生気溢れる勇者達の道行きは、異質な光を放っていた。 いぶかしげに一行を眺める村人達は、マーニャとミネアの顔を認め、はっとしたように腰を浮かした。 そんな村人達を力づけるように、マーニャとミネアは笑顔を返す。 村人達は、何かに惹かれるように立ち上がると、よろよろと一行の後を追い始めた。 村長の館に着く頃には、一行の後ろには、村人達の長い行列ができていた。 村長の館は惨憺たる有様だった。 前庭に並べられたテーブルの上には、空になった酒瓶が乱雑に転がり、その周りには へべれけになっている男達が十数人ほどたむろっていた。 男達が、近くに控えている疲れた様子の男に「村長、酒が足りねーぞ!」とわめくと、 村長と呼ばれた男は、びくりと体をすくませ、もたもたと新しい酒瓶を奥から持ってきた。 聖職衣をだらしなく着崩した男達を見て、クリフトはさも不快そうに眉をしかめた。 「彼らは、どう見ても人間のようですが…。」 そのとき、男達の一人が、一行に気づき、ゆらゆらと立ち上がった。 「なんだぁ。お前ら。」 勇者がクリフトをちらりと見、クリフトがうなずき返して前に進み出た。 「私は旅の神官です。魔道士様の噂を聞き、ありがたいお話をお聞きしたいと思いまして。 …魔導士様にお会いすることはできますでしょうか?」 「ふん。魔導士様は奥の館におられるが、お前らがお会いできるようなお方じゃねぇよ。 お前らには、俺が代わりに祈ってやるって。」 男はそう言うと、酒に汚れた口をぬぐったその手でふざけて十字を切った。 クリフトの顔色が変わった。 「これは、話して分かる相手じゃなさそうねえ。」 「はい…そのようです。」 腕組みするマーニャに、クリフトは男達に険しい目を向けたまま答えた。 「お前ら、何を言ってやが…っ、ぐっ!」 クリフトの胸倉をつかもうとした男は、逆にその手をねじ上げられて呻いた。 「物騒な神官さんだなぁ。」 呆れたように呟いた勇者は、自分でも殴りかかってきた男を蹴り倒した。 「人に対する力の行使は望むところではありませんが、こうなれば致し方ありません。」 決然と答えるクリフトの前方では、マーニャとライアンを中心に乱闘が始まっていた。 アリーナも目を輝かせて前へ出たが、ブライに襟首をつかまれた。 「姫様の相手として、このような者達はふさわしくありませんじゃ。」 いずれにせよ、アリーナが出る幕もなく、男達は全員その場にのされてしまった。 一行についてきた村人達は、皆、声もなく事態を見守っていた。 村を蹂躙してきた男達が退治されたというのに、その表情には喜びの色は見えない。 村長が、恐怖の色を浮かべて自分の館を振り返ると、勇者に詰め寄った。 「あんた達…なんてことをしてくれたんだ…!」 「は…?」 意外な反応に、勇者が戸惑った顔をする。 「こんなことをして…魔道士様の怒りに触れたら、我々は…!」 村長の言葉に、他の村人達も口々に同意する。 「こんなこと、誰もあんた達に頼んでないのに…!」 「俺達は、このまま、ただ静かに最期のときを待ってるだけで良かったんだ…!」 村人達の言葉に、勇者がすっと目を細め、クリフトが口を開いたそのときだった。 村の入り口辺りで悲鳴が上がった。 「大変だぁぁぁ!魔物の大群が現れたぞぉぉお!」 振り返ると、村の境界を示す木々の向こうに、砂埃を上げて向かってくる魔物の群れ。 その中心には、凶悪な顔をした巨大なドラゴンが、火を噴いてこちらに向かっていた。 村人達は、恐ろしげなドラゴンの姿を見て、力なくその場に座り込んだ。 「あああ、あんた達のせいだ!魔道士様のお怒りに触れてしまった!」 「俺達は魔物にやられて地獄をさまようことになるんだ!」 そんな村人達に檄を飛ばすようにマーニャが大声で叫んだ。 「泣き言を言ってる場合じゃないでしょう!」 魔物は、四方から押し寄せて来ている。 「あれだけの魔物、さすがにあたし達だけじゃ手に余るわ。みんな一緒に戦うのよ!」 しかし、マーニャの言葉にも、村人達は動こうとしなかった。 「何よ、どうしたのよ!自分達の故郷が魔物に踏みにじられてもいいって言うの!?」 激昂するマーニャに、ポツンと村人の1人が言った。 「今、戦ったって、どうせ、近いうちに世界は終わっちまうんだ。」 「そうだ、俺達はみんな、死んじまうんだよ!遅いか早いかの違いだ!」 「何をやっても、無駄なんだよ!神様は、この世を見限ったんだ!」 クリフトは叫んだ。 「そんなことはない!神は、決してあなたたちを見捨てたりはいたしません!」 しかし、その言葉は絶望した村人達の耳には届いていないようだった。 ―――もはや神の御心は、彼らには届かないのか…! クリフトは、絶望的な気持ちで唇を噛んだ。 そのとき、クリフトの後ろから低い声がした。 「ふざけるなよ…。」 「ソロさん?」 振り向いたクリフトは、勇者の形相に思わず息を飲んだ。 ここまで怒りを露にした勇者は、今までに見たことがなかった。 勇者は、怒りの表情のまま、無言で剣を抜くと、その手を空にかざした。 勇者の体から青白いオーラが立ち上る。 「…これは…!?」 クリフトは、自分や仲間達の体力が勇者に向かって吸い取られていくのを感じた。 「ちょっと、何よこれ、ソロ!」 マーニャが叫んだ。 凄まじいエネルギーが勇者の右手に集約されていく。 勇者は、掲げた剣を両手で握り直すと、空に向かって叫んだ。 「―――ミ ナ デ イ ン―――!!」 辺りを切り裂くまばゆいばかりの閃光と鼓膜が破れそうな轟音が辺りに響き渡った。 その場にいた者は、皆、思わず地面にひれ伏した。 そして、閃光と轟音がやんだ後、おそるおそる顔を上げた者達は、目を疑った。 先ほどまで火を噴いていた巨大なドラゴンは、たった一撃で動かない骸と成り果てていた。 生き残った魔物達は、恐れをなしたようにいったん後ろに引いている。 「これが、天空の民の本当の力か…!」 ブライが、喉に絡まったような声で呟いた。 勇者は、両手を降ろすと、村人達に向かって叫んだ。 「お前ら、ふざけんな!世界が終わるかどうかなんて、そんなこと、 ぎりぎりまで頑張って見なきゃ分からないだろうが!」 まだ、勇者の周囲には青白いオーラが漂っていた。 翡翠色の瞳を煌かせ、顔の回りを縁取る同じ色の髪は、漂うオーラに揺らいでいる。 「何でもかんでも、そう簡単にあきらめるんじゃねえ!」 その神がかかった美しい姿に似合わない、乱暴な口調。 クリフトには、勇者の考えていることが痛いほどに分かった。 今、勇者の脳裏に浮かんでいるのは、きっと、魔物に襲われた彼の故郷。 花1つ咲かぬほどに蹂躙されても、彼の村の人々は決してあきらめなかった。 彼らは皆、最後の瞬間まで、勇者が世界を救うのだと信じて戦ったのだ。 そんな勇者にとって、コーミズの村人達のこの姿は、決して許せないに違いない。 ―――そうだ…ソロさんのためにも、ここでくじけてはいけない…! そのときふいに、昨日のアリーナの言葉が、クリフトの胸に浮かんだ。 ―――できることから始めればいいんじゃない? クリフトは、自分の手を眺め、周囲を見回した。 「私に、できること…。」 小さい声で呟く。 自分には勇者のような特殊な能力もない。アリーナのような地位も力もない。 自分は、ただ心をこめて、人々に説くことしかできない。 それは容易には受け入れてもらえないかもしれない…けれど。 ―――それでも、あきらめずに、私のできることから、1つ1つ…! クリフトは、自分に言い聞かせると、声を張り上げた。 「お願いです、皆さん、あきらめないで下さい! 皆さんは、ともに生きてきた、愛するこの土地を見捨てるのですか!」 クリフトの言葉に、村人達がはっと顔を上げた。 「皆さんは、長い冬にも日照りにも耐えて、この土地を愛し、慈しんできた。 そのときの気持ちを思い出してください!あきらめずに頑張ることの大切さを、 皆さんこそ、一番良く知っているはずじゃないですか!」 クリフトは、心を込めて、村人達一人ひとりに語りかけた。 「そして、大地は、必ずいつも、その努力に報いてくれてきたはずです! 同じです!あきらめずに努力すれば、報われないことなどない! あなた方が慈しんだ大切な土地を守るためにも、戦うのです!」 祈りを込めて叫ぶクリフトの声は、清冽たる響きを持っていた。 「大丈夫、神は、必ず我々を見ています!」 勇者の起こした奇跡と、クリフトの言葉に触発され、村人達の目に光が戻り始めた。 「そうよ!」 明るい声が、クリフトの言葉を引き継ぐ。 アリーナは、満面の笑みでクリフトに笑いかけると叫んだ。 「たとえもしも、明日世界が終わるとしても、最後の瞬間まで私は戦うわよ! いいえ、その前に、世界を終わりになんかさせやしない!」 アリーナのソプラノに続き、ライアンのバリトンが朗々と響き渡る。 「武器を取れ!戦う前から闇雲に恐れてはならぬ!おぬしらは強い!自分の力を信じるのだ!」 一行の励ましに、村人達は、1人、また1人と、その手に武器を握り締めて立ち上がった。 「そうだよ…歯を食いしばって、あのリンゴの木をここまで育ててきたんじゃないか…。」 「大切な畑を魔物に踏み荒らされたんじゃ、あの世に行っても爺様に会わせる顔がねえ。」 「んだな…俺達の大切な村を、俺達が守らなきゃ、誰が守るんだ…!」 村長は、立ち上がった村人達を見回すと、震える手で顔を覆った。 トルネコが、村長に近寄ると、励ますようにその肩を叩いた。 「1人ひとりの力は小さくても、皆で力を合わせれば、何とかなるものですよ。」 村長はトルネコを見上げて小さく頷くと、倒れていた男の腰から剣を引き抜いた。 頬を紅潮させて目の前の光景を見ていたクリフトの肩を、勇者が叩いた。 「さすがは神官だ。やるじゃねーか。」 「そんな、私は…。むしろ、これはソロさんのおかげで。」 慌てて手を振るクリフトに、勇者は厳しい顔を向けた。 「クリフト。外の魔物の方は、もう、皆と村の連中に任せて大丈夫だろう。 俺達は例の魔道士とやらにご挨拶に行くとしようぜ。」 「…はい!神を冒涜した魔物を、決して許してはおけません!」 クリフトは、勇者に向って力強く頷いた。 「私も行くわ!」 そのとき、後ろから、アリーナの声がした。 「クリフトが行くんだったら、私も行くわよ!」 「いや、姫様ここは…!」 クリフトは、アリーナをこの場に留めようと口を開いたが、 「…よし、クリフト、アリーナ、行くぞ!」 既に勇者は身を翻しており、アリーナもすぐに勇者を追って駆け出していた。 クリフトは首を振ると、仕方なくアリーナの後をついて走り出した。 村長の館は、村の外の騒ぎが嘘のように、ひっそりと静まり返っていた。 しかし、その静けさには得体の知れない圧迫感があり、3人は知らず息を殺していた。 と、入口が音もなく開き、3人はいっせいに身構えた。 「これはこれは、勇者様。我が館に、ようこそおいでいただきました。」 暗闇の中から、魔道士の衣装を身にまとった男がぬるりと滑り出てきた。 にこやかな表情とは裏腹に、男が発する凄まじい悪意の奔流に、3人の背中が総毛立つ。 魔道士の手には、聖職者の証である指輪が嵌っていた。 それを見たクリフトは、はっと息を飲んだ。 「まさか―――。」 残りの2人が驚いたようにクリフトを振り向き、魔道士も表情を改めた。 「ふむ…どうやら、我の正体を知っている人間がいるようだな…。」 「なに、どういうことだ?クリフト。」 勇者が混乱顔でクリフトに尋ねた。 クリフトは、魔道士から目を離さずに、答えた。 「サントハイムの大神官様から聞いたことがあります。 昔、非常に優秀な神官であったにもかかわらず、闇に堕ちた男がいたことを…。 男は教会で身につけた聖なる力を、人の心を苛むため、邪悪な業に用いていると…。」 「貴様、大神官の愛弟子と言う訳か…。」 魔道士は、ふん、と鼻を鳴らした。 「教会の聖なる力、か。だが教会は、その聖なる力をもって何をしているというのだ?」 魔道士の問いに、クリフトがぐっと言葉に詰まった。 「己の持つ力の使い道さえ分からぬ教会なぞに、我が見切りを付けたのは当然のことよ。」 言いつつ、クリフトの左手に目を留めて、魔道士が含み笑いを漏らした。 「それに…見たところ、貴様も我と同じ道をたどっているようだが?」 クリフトの表情がこわばった。 「お前のようなものと、一緒にするな…!ザキ!」 しかし、魔道士にはザキは効かなかった! 魔道士は、ヒステリックに笑った。 「愚か者め!闇の大魔道士である私に、闇の呪文が効くものか! まあよい、この村では充分に人間の心の操り方を研究できた。 もはやこんな田舎に用はない。我が目的に向けて、退散させてもらおう。」 そう言うと、その姿が徐々に空に融け始めた。 「目的…!?待ちなさい、お前、いったい何をするつもり!?」 アリーナの問いに、半分透き通った魔道士は不気味な笑みをもらした。 「…今に分かる。人間どもは、欲に弱い。それを少し煽ってさえやれば…。 人間どもは自ら滅びの道へと足を踏み出すであろう…我が手を汚さずともな。」 「くっ。」 勇者が剣で切りかかるが、その切っ先は残像を切り裂くのみであった。 「しばしのお別れだな。貴様らにはまだ使い道があるから生かしておいてやるが…。 …今度貴様らに会うときが、本当に世界の終わりだと思え!」 もう一度高笑いを残して、魔道士の姿は完全に消え去った。 3人はしばらく、その場にぼんやりと立ち竦んでいた。 やがて、アリーナがぽつりと呟いた。 「…逃げられちゃったね…。」 「…ああ。」 「…クリフト、大丈夫?」 青褪めた顔で魔道士が消え去った跡を黙って見つめているクリフトに、 アリーナが心配そうに声をかけた。 クリフトはビクリと肩を震わせると、アリーナに弱々しい笑みを返した。 「ああ…、いえ、失礼しました、大丈夫です、姫様。」 勇者が忌々しそうに、魔道士のいた辺りの壁を殴りつけた。 「くそ…っ!ああいう人の心を弄ぶような奴は、絶対に許せねえ…! 今度会ったら終わりなのは、奴の方だ!」 そのとき、村の外れの方から、歓声が上がった。 クリフトは、ぼんやりと歓声の上がった方に顔を向けた。 「…あちらは、首尾よく行ったようですね…。」 「ああ…。もう、この村は大丈夫そうだな…。」 クリフトと勇者は、浮かない顔で言葉を交わした。 クリフトの心の中は、勝利の歓喜とは程遠い境地にあった。 と、2人の前に、腰を手に当てたアリーナが仁王立ちになった。 「もう!クリフト!ソロ!そんなにへこたれた顔しないの! 2人のおかげで、村の皆は、立ち上がることができたのよ。 あいつだって、このまま旅を続けていけば、絶対にまた会う敵だわ!」 「姫様…。」 アリーナの瞳には、諦めの色はかけらもなかった。 ―――一つ一つ、できることから…。 アリーナの言葉が再び胸によみがえる。 ―――そうだ…私は…。 クリフトは頷いた。 「…そうですね。姫様の言うとおりです。 あんな奴をのさばらせておくわけには行きません…!」 勇者も、2人に向って唇を引き結んだ。 「そうだ、俺達は、絶対にあきらめない。今度こそは、必ず…!」 「その意気よ!あんな奴らに、世界を終わりになんてさせないわよ!」 笑顔でうなずくアリーナを、クリフトは眩しい思いで見つめた。 いったい、このひとは、どうしてこんなに強くいられるのだろう。 どんな逆境でも希望を失わない、強く光り輝く少女。 仕え、支えているつもりが、気がつけばいつも支えられているのは自分の方だ。 ―――こんなことではいけない…。 クリフトは、自分の左手に目を落とし、ぐっと歯を食いしばった。 この姫を守るために。そして、世界を守るために。 もっと自分は強くならなければならない。 自分の力はほんの小さなものかもしれないが、それでも、 自分にできる全てのことに力を尽くしていけば、きっと何かが変わる。 そう、自分にできるのはそれだけだから。 姫のためにできるのは…それだけだから。 ―――貴女の住む世界を、決して終わりになんてさせやしない…! クリフトは、誓うように固くこぶしを握りしめた。